いつも弾いているピアノ、今日はちょっと違う角度から眺められました。
掛川にあるヤマハのピアノ工場で、ピアノの選定をしてきました。選定は初めてではなかったのですが、今回もそれぞれ個性の異なる3台が並んだ中、音色がとても好きだったものを選びました。ほぼ同じ時期に同じように作られても、材木の違いなどから、必ずそのピアノにしかない音色になり、実際触れて、自分の耳で確かめて、初めてわかります。
掛川にあるヤマハのピアノ工場で、ピアノの選定をしてきました。選定は初めてではなかったのですが、今回もそれぞれ個性の異なる3台が並んだ中、音色がとても好きだったものを選びました。ほぼ同じ時期に同じように作られても、材木の違いなどから、必ずそのピアノにしかない音色になり、実際触れて、自分の耳で確かめて、初めてわかります。
こうゆうのも運命だなあと思うのですが、結局迷いなくこれ!と思ったピアノに決めました。
実家に帰った時、この選んだピアノが弾けると思うと楽しみです。
工場へ向かう途中、木のネームプレートがピアノの形だったり、お庭の囲いが楽譜をあしらったものだったり、よーく見ると遊び心が効いていてウキウキ。
工場内部は撮影ができなかったのですが、総勢1000人程の従業員の方々がそれぞれの生産ラインで一生懸命お仕事をされている姿を見て、見慣れているピアノですが、あらためてそのメカニズムの精緻さや、完成までに本当にたくさんの過程があることを知りました。
そういった行程と、人の美的感覚で整えて行く作業を何度も何度も重ねて出来たピアノという楽器を弾けるって、あらためて幸せだなと感じます。
ここに来てもうひとつ、サプライズがありました。
巨匠リヒテルが日本初公演と最後の公演で使ったピアノに触れることができるんです!
リヒテルの使っていたピアノとイスの高さまでそのまま再現してもらえたのですが、私にはイスは高すぎました。。。
お隣には製造番号1000000のレアなピアノ。こちらもリヒテルが弾いたピアノだそうで、
「ほんとうに良いピアノというのは心の感度を表現してくれるピアノである。」
心の感度。
あの音楽でしか表現できない演奏ができる人だから、リヒテルの言葉は重みがあります。