先日、ビルマン君の室内楽シリーズ Piano Quartet の饗宴 を無事終えることができました。
第3回目にあたる今回のシリーズ、第1回目からずっと
聴きにいらして下さる方々をはじめ、沢山のお客様、
コンサートのお手伝いをして下さった音楽家の方々、調律の吉野さん、
そして素晴らしい共演者に感謝の気持ちでいっぱいです。
フォーレのピアノ四重奏曲第1番とブラームスのピアノ四重奏曲第1番。
この大曲2曲を並べること自体、演奏側にとってはある意味挑戦でもありましたが、
合わせを重ねるごとにかたちになっていくアンサンブルの喜びを、
あらためて感じることができました。
個人的には、室内楽の中でピアノカルテットのバランスのとれた響きがとても好きです!
フランス人の血の通うビルマン君だからこそ、フォーレの音楽に対するこだわりは
興味深く、ピアノソロではつくれない弦の透明でかつ情熱的な響きや色彩感に、
インスピレーションをもらえました。
ブラームスは、弦の各々の美点が本当によくあらわれた書き方で、ピアノの音が厚い分、
弦とのバランスをとるのが難しい作品。若々しさに満ちた弦3人の演奏と
ピアノの掛け合いがだんだんと重なり合いながら大きな一つのエネルギーになっていく
興奮と輝かしい音楽は、ソロでは感じることのできない貴重な経験でした。
2曲とも本当に素敵な作品なので、またどこかで演奏したいです。
森山君、私、ひょんちゃん、ビルマン君 終演後に
アンコールは、フォーレのピアノ四重奏曲第1番と同時期に書かれた「子守歌op.16」、
そしてピアノ4手のドリーより 「ミアウ」のピアノカルテット編曲版、
中山博之作曲の「ある少年にささげる歌」でした。
お手伝いくださった音楽家の皆様、作曲家と共に
またこのシリーズの続編も、ご期待下さい!