2018/11/13

ブラームスのピアノ五重奏


先日、岐阜と名古屋の室内楽の公演、どちらも無事に終えることができました。
ありがとうございました!

ブラームスのピアノ五重奏は40分以上かかる大曲でとても難しい作品でしたが、
平光さんのアイデア、伝える際の言葉の選び方には共感するところが多く、
メンバーの熱意もありリハからとても充実した時間でした。

平光さんは加納高校の先輩で、母校の100周年オケや今年は関ヶ原でも
共演させていただきましたが、今回は息のあったご夫婦と共演。

合わせでは相手を気遣う優しさが会話の節々に感じられ、
素敵な音楽家ご夫婦でした。



2日目のスタジオハルさんにて。
左から平光さん、久米さん、私、新谷さん、福本さん。

2日目の演奏後のブラボーは、音楽に集中できた分、
聞こえた瞬間本当に嬉しかったです。




通りがかりのご夫婦がふらりと聴きにいらしてくださるような、
アットホームな雰囲気。



1日目のサロンドルチェさんにて。



この平光さんの楽譜、これは撮らなければ!と最終日にパチリ。
ヴァイオリニストは普通はパート譜を見ますが、
スコア(総譜)を縮小コピーし、すべてのパートを把握しながら
演奏されていました。この心意気が素晴らしい。


今回の編成ヴァイオリンとヴィオラによるモーツァルトのケーゲルシュタットは、
ご夫妻の調和のとれたアンサンブルがより伝わってきました。


ブラームスは ピアノパートは本当に難しかったのですが、
ブラームス特有のpoco f(ポコフォルテ)と記された音楽、
ここを美しく弾きたいがために、一生懸命ピアノに向かいました。。

今回、ブラームスとクララとの「友情の書簡」をあらためて読み、
ピアノ五重奏について多くは語られていませんが、
なんて思いやりに満ちた手紙の数々だろうと感動しました。

人間ブラームスが近くに感じられて、音に対する意識も変わった気がします。

またこの作品を弾ける日がくることを願って。