先日、岐阜と名古屋の室内楽の公演、どちらも無事に終えることができました。
ありがとうございました!
ブラームスのピアノ五重奏は40分以上かかる大曲でとても難しい作品でしたが、
平光さんのアイデア、伝える際の言葉の選び方には共感するところが多く、
メンバーの熱意もあり、リハからとても充実した時間でした。
平光さんは加納高校の先輩で、母校の100周年オケや今年は関ヶ原でも
共演させていただきましたが、今回は息のあったご夫婦と共演。
合わせでは相手を気遣う優しさが会話の節々に感じられ、
素敵な音楽家ご夫婦でした。
2日目のスタジオハルさんにて。
左から平光さん、久米さん、私、新谷さん、福本さん。
2日目の演奏後のブラボーは、音楽に集中できた分、
聞こえた瞬間本当に嬉しかったです。
通りがかりのご夫婦がふらりと聴きにいらしてくださるような、
アットホームな雰囲気。
1日目のサロンドルチェさんにて。
この平光さんの楽譜、これは撮らなければ!と最終日にパチリ。
ヴァイオリニストは普通はパート譜を見ますが、
スコア(総譜)を縮小コピーし、すべてのパートを把握しながら
演奏されていました。この心意気が素晴らしい。
今回の編成ヴァイオリンとヴィオラによるモーツァルトのケーゲルシュタットは、
ご夫妻の調和のとれたアンサンブルがより伝わってきました。
ブラームスは ピアノパートは本当に難しかったのですが、
ブラームス特有のpoco f(ポコフォルテ)と記された音楽、
ここを美しく弾きたいがために、一生懸命ピアノに向かいました。。
今回、ブラームスとクララとの「友情の書簡」をあらためて読み、
ピアノ五重奏について多くは語られていませんが、
なんて思いやりに満ちた手紙の数々だろうと感動しました。
人間ブラームスが近くに感じられて、音に対する意識も変わった気がします。
またこの作品を弾ける日がくることを願って。