2026/07/07

2台のピアノ@桜美林大学 providence hall


先日、2台のピアノ弾き比べコンサートを
無事に終えることができました。

ピアノを教えていた沢山の卒業生に再会でき、
遠くからも足を運んでくださった方々も多く、
本当にありがとうございました。


BösendorferとFazioli

個性の異なる2台の素晴らしいピアノが大学に
在ることは、学生さんにとっても地域の方々にとっても
貴重な財産だと、改めて感じました。

前半はBösendorferでブラームス=コルトーやリストを、
後半はFazioliでショパンを弾きました。

小早川先生とのモーツァルト=グリーグ、ルトスワフスキ、チャイコフスキー
の2台ピアノでの演奏は本当に愉しく、2台のピアノが
異なる個性を持ちながらも、実は調和する響きの方向性が
あることを感じられて、気付きの多い時間になりました。

ワルシャワで出会えた小早川先生と、ポーランドを代表する作曲家
ルトスワフスキの作品を弾けたことも嬉しかったです。



左から小早川朗子先生、主催して下さったホールの菅原英子さん、
MCの飯田有紗さん、私。

ベーゼンドルファー貴田聖子さん、ファツィオリ越智晃さん
とも舞台上でトークをさせていただき、それぞれの楽器の特徴や
目指してきた音のこだわりを聞いてますます、弾く楽しみが増しました。


お客さまも、最初に聴いた演奏と最後では
弾き比べを通して聴き方が変わったと
感じられる方がほとんどで、企画も大成功
だったのではと思います。

蓋を外して2台ピアノの配置を試行錯誤したり、
2台のピアノを当日同時間に調律して下さったり、
とにかく見えないところで沢山の方々に支えていただき
演奏できました。感謝申し上げます。

演奏会が終わると同時にまた新たなコンサートの準備が始まり、
先週はモーツァルトのレクイエム、バッハのマタイ受難曲を
ピアノで弾く機会があり勉強の日々。なんと偉大な作品でしょう。
ピアノでこれらの作品を弾く大変さを超えて、1人で作曲家の残した音符を
完結させられるピアニストで良かったと思えます。

桜美林大学のプロビデンスホールの名前のprovidenceは
神の摂理や導き、思慮深さの意味を持つ言葉だそう。

これからも、この舞台を通して
沢山の表現の交流が生まれますように。







2026/06/21

7 pianists in Concert


スガナミコンクール審査員による
7 Pianists in Concert
先週末無事に終演いたしました✨


先生方のお一人お一人の豊かな音楽に、
刺激と感動を沢山いただきました。

同じ舞台に立てる喜びを力に変えて
心から、演奏を楽しみました。

1部は連弾🎹

正住真智子先生とのメンデルスゾーンは、
連弾作品の中でも難曲ですが、合わせる度に音色が調和して
アンサンブルが本当に楽しかった!

笑いの絶えない、和やかな合わせを重ね、本番。
プリモを弾きながらも真智子ちゃんのセカンドが
自分の音のように感じられて、翼がはえたようでした🪽

砂原悟先生とのタンスマンは、まるで小さな世界旅行のように
🇫🇷🇬🇧🇵🇱🇺🇸🇷🇺🇭🇺🇪🇸🇮🇹の順で、音楽が流れていきます。
1曲1曲は1分程の短い作品の連なりですが、
各国で育まれた音楽のエッセンスが詰まっています。

この国の音楽はこうだよね〜と
即興で色々弾いて下さったりお話したり、
一緒に弾く緊張を、楽しみに変えてくださいました。


アンコールは岡田敦子先生も加わり、
6手でラフマニノフのロマンスを。
私は真ん中のパートでお二人の音楽を聴きながら
ハーモニーで支えられて、こちらも幸せでした。



男性4人の先生方 8手のラヴィニャックは
袖で聴いていてもワクワクでした♪


2部はソロ🎹


学生時代に室内楽を教えていただいた
東先生の後にソロを弾く緊張感はとびきりでしたが、、

私は、ショパンの
マズルカop.30-3,4と舟歌op.60を演奏。

何度弾いてもなかなか満足はできないけれど、
少しでもショパンの求めていた音に近付きたい…
演奏する度に深まっていくと信じて、また弾きたいです。


袖や楽屋で先生方の演奏を聴き、1台のピアノから
こんなに違う音色と個性が聴こえてくる面白さ。

生徒さん達や娘も、生感じられる
機会になって良かったです。


音楽する心に たくさんの種をまいてきた
菅波楽器。創業150周年 おめでとうございます。

スガナミ楽器を通じて出逢えた方々との
ご縁に感謝して。


2026/04/27

ピアノ五重奏の響き vol.4


 ピアノ五重奏の響き、2公演を無事、終えることができました。

今年で4回目。皆と続けられたことに、心から感謝です。




かなっくホールは平日のお昼にも関わらず沢山の方々に、

トリフォニーホールは毎年お気に入りの席で楽しみに

聴いてくださる方々が多く、本当にありがとうございました。



トリフォニーはとくに、ピアノ五重奏の演奏で それぞれの楽器がベストに響き合う

舞台配置をこのメンバーで作り上げて来たので、リハからスムーズでした。



真剣な中に笑いの絶えないリハ



毎年恒例の、前半はクラシック、後半はミュージカル映画の作品より、

この演奏会の為に編曲された珠玉の作品の数々を、というスタイルはずっと継続。


今年はドヴォルザーク(ドヴォジャークが原語に近い発音)の

ピアノ五重奏 イ長調 op.81、このメンバーで初挑戦しましたが、

弾いてみてさらに大好きな作品のひとつになりました。


彼の音楽は、『古典派の作曲家に対する深い尊敬の念と、

同時代の音楽の発展状況に対する強い関心とを結びつけ、

伝統にしがみついている人々にも、変化を歓迎する人々にも、

等しく訴える音楽を作ることに成功した。』

(ニューグローブ音楽辞典より)

とある様に、伝統と新しさのバランス感覚に優れ、

ピアノ五重奏でも、彼の民族性や芸術性が

4楽章を通じて凝縮されています。


室内楽曲を愛し、たくさん書き残したドヴォルザークの作品の中でも、

特に演奏される機会の多い傑作で、緻密な構成の中に、

心の底から溢れるような旋律が顔を覗かせ、

ピアノと弦の対話が楽しく、弾きがいがあります。

第2楽章のドゥムカは白眉。




2公演ともまた違った、一期一会の音楽になりましたが、

この経験が 私にとって宝ものです。




アンコールは連弾で6人で演奏。





かなっくホールは室内楽にとても良い音響。



尋常でない忙しさの中、このメンバーを大切に
室内楽を続けてくれて、ビルマン君ありがとう。


アンサンブルする時の人とのコミュニケーションもまた、
学ぶことの多い時間。


自分にはない感覚を、それぞれの奏者から音で教えてもらい、
一緒に音楽を創っていける幸せは、何にも代え難いと
あらためて感じています。





2026/01/20

ChorKlang日比谷演奏会


先週末、ChorKlang日比谷(旧JFEスチール東京混声合唱団)の
演奏会、無事に終演いたしました。

約6年間の、長い練習の積み重ねと想いが
歌声に現れたハーモニーと共に、
ピアノが弾けて、幸せでした。

小金井宮地楽器大ホール、演奏者に心地よい響きで、
2階席までたくさんのお客様に聴いていただけたこと、
本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。



左より
山本悠尋先生、cb.澤田知世さん、私、指揮の福田光太郎先生、Perc.篠崎智さん

前半は全てミサ曲、後半はオールブラームスプログラム。

モーツァルトのK.192は初期の作品で、管弦楽のピアノ版は
ソロとは違い、楽譜通り弾くと合唱とのバランスが難しく、
オケを聴いて本当に大切なパートを厳選して弾く必要がありました。

K.192のミサで1番規模の大きいCredoには、
モーツァルト最期の交響曲「ジュピター」で使われている動機
『ド・レ・ファ・ミ』の音形が使われ、モーツァルトの音楽を凝縮した
このモティーフが言葉と共に展開し、結実する見事な書法で、
ピアノでその音楽構成を担えて、興味深かったです。

周藤諭さんのミサは、親しみやすい旋律で自然体で聴ける音楽。
指揮の福田先生とも交流のある作曲者で、思い入れもひとしお。

チルコットは、ドラムとベースが加わって、一気にJAZZの世界に。
リズムの躍動感とピアノ前後や舞台の足元から響いてくる音に、
私も高揚感が増して、楽しくアンサンブルさせていただきました。


後半のブラームス3曲は、人間の置かれた運命の厳しさをうたった詩が
テキストという共通点がありますが、それぞれがとてもキャラクターの異なる音楽。

ピアノ伴奏版はすべてブラームス自身が編曲に携わっているため、
合唱とのバランスも考えられ、かつ彼のピアノソロの作品やコンチェルトを
弾くような響きの重厚感もあり、弾きごたえがあります。

ウィーンで学ばれた福田先生のブラームス愛溢れる
指揮とともに、緻密で美しいハーモニーを支え、
合唱と溶け込む音に、と心がけて弾きました。

皆さま苦労されながらも、ドイツ語の発音には時間をかけて取り組み、
本番、3曲続けても最後まで集中力を切らさず歌いきって素晴らしかったです。

プログラム最後の曲、Nänie op.82は、
団の新しい名前の考案者でもあり、長く一緒に歌ってきた故人への想いも込めて、
皆で演奏させていただきました。



譜めくりをしてくれた里見有香先生と。


一人では得難い音楽経験、
次の演奏に生かしていきたいです。