ピアノ五重奏の響き、2公演を無事、終えることができました。
今年で4回目。皆と続けられたことに、心から感謝です。
かなっくホールは平日のお昼にも関わらず沢山の方々に、
トリフォニーホールは毎年お気に入りの席で楽しみに
聴いてくださる方々が多く、本当にありがとうございました。
トリフォニーはとくに、ピアノ五重奏の演奏で それぞれの楽器がベストに響き合う
舞台配置をこのメンバーで作り上げて来たので、リハからスムーズでした。
真剣な中に笑いの絶えないリハ
毎年恒例の、前半はクラシック、後半はミュージカル映画の作品より、
この演奏会の為に編曲された珠玉の作品の数々を、というスタイルはずっと継続。
今年はドヴォルザーク(ドヴォジャークが原語に近い発音)の
ピアノ五重奏 イ長調 op.81、このメンバーで初挑戦しましたが、
弾いてみてさらに大好きな作品のひとつになりました。
彼の音楽は、『古典派の作曲家に対する深い尊敬の念と、
同時代の音楽の発展状況に対する強い関心とを結びつけ、
伝統にしがみついている人々にも、変化を歓迎する人々にも、
等しく訴える音楽を作ることに成功した。』
(ニューグローブ音楽辞典より)
とある様に、伝統と新しさのバランス感覚に優れ、
ピアノ五重奏でも、彼の民族性や芸術性が
4楽章を通じて凝縮されています。
室内楽曲を愛し、たくさん書き残したドヴォルザークの作品の中でも、
特に演奏される機会の多い傑作で、緻密な構成の中に、
心の底から溢れるような旋律が顔を覗かせ、
ピアノと弦の対話が楽しく、弾きがいがあります。
第2楽章のドゥムカは白眉。
2公演ともまた違った、一期一会の音楽になりましたが、
この経験が 私にとって宝ものです。
かなっくホールは室内楽にとても良い音響。
尋常でない忙しさの中、このメンバーを大切に
室内楽を続けてくれて、ビルマン君ありがとう。
アンサンブルする時の人とのコミュニケーションもまた、
学ぶことの多い時間。
自分にはない感覚を、それぞれの奏者から音で教えてもらい、
一緒に音楽を創っていける幸せは、何にも代え難いと
あらためて感じています。





