先週末、ChorKlang日比谷(旧JFEスチール東京混声合唱団)の
演奏会、無事に終演いたしました。
約6年間の、長い練習の積み重ねと想いが
歌声に現れたハーモニーと共に、
ピアノが弾けて、幸せでした。
小金井宮地楽器大ホール、演奏者に心地よい響きで、
2階席までたくさんのお客様に聴いていただけたこと、
本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
左より
山本悠尋先生、cb.澤田知世さん、私、指揮の福田光太郎先生、Perc.篠崎智さん
前半は全てミサ曲、後半はオールブラームスプログラム。
モーツァルトのK.192は初期の作品で、管弦楽のピアノ版は
ソロとは違い、楽譜通り弾くと合唱とのバランスが難しく、
オケを聴いて本当に大切なパートを厳選して弾く必要がありました。
K.192のミサで1番規模の大きいCredoには、
モーツァルト最期の交響曲「ジュピター」で使われている動機
『ド・レ・ファ・ミ』の音形が使われ、モーツァルトの音楽を凝縮した
このモティーフが言葉と共に展開し、結実する見事な書法で、
ピアノでその音楽構成を担えて、興味深かったです。
周藤諭さんのミサは、親しみやすい旋律で自然体で聴ける音楽。
指揮の福田先生とも交流のある作曲者で、思い入れもひとしお。
チルコットは、ドラムとベースが加わって、一気にJAZZの世界に。
リズムの躍動感とピアノ前後や舞台の足元から響いてくる音に、
私も高揚感が増して、楽しくアンサンブルさせていただきました。
後半のブラームス3曲は、人間の置かれた運命の厳しさをうたった詩が
テキストという共通点がありますが、それぞれがとてもキャラクターの異なる音楽。
ピアノ伴奏版はすべてブラームス自身が編曲に携わっているため、
合唱とのバランスも考えられ、かつ彼のピアノソロの作品やコンチェルトを
弾くような響きの重厚感もあり、弾きごたえがあります。
ウィーンで学ばれた福田先生のブラームス愛溢れる
指揮とともに、緻密で美しいハーモニーを支え、
合唱と溶け込む音に、と心がけて弾きました。
皆さま苦労されながらも、ドイツ語の発音には時間をかけて取り組み、
本番、3曲続けても最後まで集中力を切らさず歌いきって素晴らしかったです。
プログラム最後の曲、Nänie op.82は、
団の新しい名前の考案者でもあり、長く一緒に歌ってきた故人への想いも込めて、
皆で演奏させていただきました。
譜めくりをしてくれた里見有香先生と。
一人では得難い音楽経験、
次の演奏に生かしていきたいです。

