2012/02/27

chopin歌曲


最近、ちょっと久しぶりにポーランド語を勉強しなおしました。
というのは、演奏会でショパン歌曲を歌いたいという歌い手さんから、ポーランド語を教えてほしいと言われたからです。音楽的にではなく、ポーランド語を教える経験は初めて。
わかる範囲でお手伝いできればと思いお引き受けしましたが、これは大変!



詩になっているポーランド語は、しゃべるのとはまた違った難しさです。単語の格変化や発音など、相変わらず難しくてしばらく辞書とにらめっこ。。。



でもこれを機に、ショパン歌曲を聴きなおしてみました。
ワルシャワ留学中よく聴いたショパン歌曲、
聴き始めたらなんだか懐かしくて、聴いていた時の気持ちや思い出がよみがえってきました。

ショパンの生前は出版されませんでしたが、作品74は17曲あり、それ以外にもショパンの弟子だった歌手ポーリーヌ・ヴィアルドが、マズルカを歌とピアノに編曲した作品(ショパンが認めたもの)などがあります。

今回聴いたCDは3枚、
・私の師エヴァ・ポブウォツカ先生がピアノ伴奏の、ナショナルエディション版の歌曲集(白色)。
Iwona Sobotka(S.) Artur Ruciński(Bar.) Ewa Pobłocka(Pf.)
・フォルテピアノで演奏しているNarodowy Instytut Fryderyka Chopinaのもの(黒色)。
Aleksandra Kurzak(S.) Mariusz Kwiecień(Bar.) Nelson Goerner(Pf.)
・HYPERION レコードのもの(3人の女性が表紙)。
Urszula Kryger(Ms.) Charles Spencer(Pf.)

どれもポーランド人なので言葉は綺麗。
また、上の二つはワルシャワの演奏会で聴いたことがありました。
ただ、ポーランド語と英語訳のついたものを見てみると、上の二つはほぼ同じですがHYPERIONのものはポーランド語も曲によって多少違い、とくに英訳は全く違い解釈がいろいろあって、興味深いなあと思います。

歌詞を理解して聴くと、今までなんとなく聴いていた音楽がびっくりするほど鮮明に、
なぜその音やリズム、ハーモニーになったか納得できたりします。
ピアノの作品はもちろん言葉がないので、音から作曲者の意図していたものなどを探していくのですが、歌い手さんにとって歌詞がどれだけ大切か、思い知らされました。

ああ、もっといろんな言語が日本語のようにわかったらなあ。
でもそれを知る過程もまた、楽しいのです。

まだまだ研究の余地ありですが、、、いつか私もショパン歌曲、演奏したいなあと思います。