2014/02/21

Ravel Piano Concerto × くにたち室内管弦楽団


厳しい寒さが続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
 
私のなかなか更新できないマイペースなブログをいつも見て応援してくださる方々、
本当にありがとうございます。本番が終わってからも、公にしていなかった小さな本番の連続で更新できずにいましたが、先週の日曜日、ラヴェルのピアノコンチェルトの本番を、
無事終えることができました!
 
大雪の影響で大変な中、聴きに来て下さった たくさんのお客様、関係者の方々、
心から、ありがとうございました。
 
 
 
 
二週連続の大雪で、前日のオケ合わせはオーケストラの団員さんも揃わない中で行い、
明日はどうなるだろう。。お客さんは。。と不安にもなりましたが、
日曜の朝、晴れ渡った青空が広がっているのを見て、
きっと良い演奏会になる、頑張ろう、という気持ちが湧いてきました。
 
 
 
演奏会場の一橋大学兼松講堂の扉
 
 
 
ラヴェルは、このピアノコンチェルトを書くにあたって、精神的な規範をモーツァルトに求めたそうです。時代の流れで肥大化する音楽が溢れる中、ピアノコンチェルトは楽しく、華やかであることが
大切、というラヴェルの言葉通り、ジャズやブルースといった新しいジャンルを取り入れながらも、古典的な形式に則っています。ラヴェルの最晩年の作品ですが、端正でありながら色彩豊かで
聴いている人が楽しめる、まさにピアノコンチェルトの傑作です。
 
 





 
音の響く前のこの瞬間が好きです
 

 

 
 
 
 
本番に心の通った演奏ができたことが、何より幸せでした
 
 
 
 
第2楽章は冒頭、穏やかなテンポで始まるピアノ独奏がこの上なくシンプルで美しいのですが、
ここをどう弾いたらよいか、最後まで悩みました。理想にはまだ程遠いのですが、本番
舞台上で時間を共にしたオーケストラの方々から終演後に2楽章の嬉しい感想をたくさん
いただけて、何かが伝わったのかなと思いました。
 
全楽章を通して難しい管弦楽ですが、
くにたち室内管弦楽団さんの本番の追い込みは、近くで聴いている私も驚きました。
そして、モーツァルトの共演で知り合えた角田さんと、その音楽と通じるラヴェルを共演できた
貴重な経験に、感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
 
あたたかい拍手をたくさん頂けたので、アンコールでは
バッハのゴールドベルク変奏曲よりアリアを演奏させていただきました。
 



終演後、藝大時代の恩師・山城浩一先生と。先生の前だと生徒の顔。笑
 

 
 


かわいい後輩も聴きに来てくれて嬉しかったです。みんなありがとう。
写真は先日同じくラヴェルのコンチェルトを弾いたピアニスト、奥村奈々ちゃんと





終演後の打ち上げレセプションで、くにたち室内管弦楽団のみなさまから
こんな素敵なプレゼントをいただきました!ラヴェルにちなんで、フランスのラデュレのかわいいキーホルダーと
寒がりな私にひざかけを、そしてピアニストは手が命ということで素敵な香りの石鹸とハンドクリームを。
かわいい!!そして感激!    選んでくださった方、本当にありがとうございます。
 
 
またいつか共演させていただける日が来ることを願って。
 
 
心をこめて
 
ありがとうございました