2014/10/25

モーツァルトのコンサート

 
昨日いちょうホールにて“W.A.モーツァルトの時代 プレコンサート”  無事に終わりました!
完売でたくさんのお客様に聴いていただけたこと、心より感謝です。
かわいい教え子も聴きに来てくれて嬉しかったです。
 
 

 
最初に演奏した ピアノソナタハ長調 K.545はピアノ学習者にもおなじみのソナタですが、
溢れる泉のように美しい音楽だと思います。
 
完璧に音の粒をそろえることを求められ、
優雅さの典型としても知られるこのソナタ
 
誰もが知っている音楽だけに、演奏会の最初に弾く緊張感がありましたが、
幼いころにこの曲を学び、今こうして曲の良さをあらためて感じながら演奏ができるって
幸せだなぁと感じていたら、不思議と緊張は消えていました。
 
財団音楽アドバイザーの中山氏とチェリスト磯野さんの寸劇では、
モーツァルト風のかつらをつけた二人のやりとりが絶妙で 笑
 
提示されたテーマを使った即興演奏や
プロジェクタ―を使ってモーツァルトの自筆譜を見たり
曲の書かれた背景などお話を交えたコンサートで
親しみやすくモーツァルトの魅力がわかるコンサートになったのではと思います。
 
 
モーツァルトのお姉ちゃん、ナンネルとして登場させていただき、連弾もしました。
 
 
ヴァイオリンソナタホ短調K.304は、ヴァイオリンの音色が深い哀しみを吐露する
この曲調に響いて何度弾いても感動します。
ローザンヌから完全帰国したビルマン君、共演も楽しかったです。
 
 
後半に演奏したピアノトリオハ長調K.548は、音楽学者のA.アインシュタインが「古典派の勝利」
と呼ぶほど、古典的全音階和声を用い、曲の構成美が感じられる名曲です。
 
第2楽章のあたたかい優しさ、第3楽章の奔放なロンド、
モーツァルトのピアノトリオの中でも、コンパクトでありながら
室内楽の醍醐味を知れる作品だと思います。
 
 


 
演奏会後、ロビーにて
 
 

 
パートナーである 中山博之氏と。
モーツァルトがバックでウインクしてくれてるような(^^)
 
 
最後になりましたが
モーツァルトの音楽に合うまろやかで少しマットな音色をと、私のわがままな要求にも
応えて下さり、素敵なピアノに仕上げてくださった調律師の坂下さま、
八王子文化財団のスタッフのみなさま、
いつも応援して下さるお客様、
 
 
本当にありがとうございました。