2015/04/27

富士山の麓で



富士山に一番近いホテル・フジプレミアムリゾートで、演奏してきました。

この日は東京から向かう途中で渋滞が避けられない状況と知り、
これでは演奏時間に間に合わない!ということで、
急遽、美緒ちゃんと電車で向かうことに。
車窓から緑を眺めながら、コーヒーを片手にお話できて、
フジサン特急にも乗れて、なかなか良い時間になりました。 
 
無事、余裕を持って到着。
 

 
 春のコンサートということで、
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ「スプリング」、
滝廉太郎の「花」をはじめ、「朧月夜」や「富士山」など日本の歌、
そしてソロではショパンの「英雄」を弾かせていただきました。
オペラアリアの「私のお父さん」や
ヴァイオリンと「タイスの冥想曲」や「チャールダーシュ」
最後はカールマンの「チャールダシュ侯爵夫人」よりシルヴァの歌を。
 
 
海外からのお客さまからお子様まで、沢山の方に聴いてもらえて嬉しかったです。
 
 
 

ソプラノの柏原美緒ちゃん、ビルマン君、私
 
 
ありがとうございました♪
 
 
帰りの電車の時間を気にして、
美味しいご飯を駆け込みでいただいてしまいましたが。。
またゆっくり来たいです

 

先日プレゼントしていただいてピアノの部屋に置いている
ニコライバーグマンの春色のフラワーボックス

 
 
お花や緑が楽しい季節ですね。
 
自然と優しい気持ちにしてくれるので、
ピアノの部屋にも絶やさないようにしています。
 
 
 
 
 
 

2015/04/17

エラールピアノによるコンサート

 
先週の日曜、パリのエラールピアノによるコンサートを無事に終えることができました。
お越し下さった沢山のお客様、私の友人たち、調律師協会のみなさま、
本当にありがとうございました。

 
 
エラールピアノは明るい音を持ち、弾き心地は軽やかで
音の立ち上がりも反応が良いのが特徴だと感じました。
ただ、その分ごまかしのきかない楽器で指先の正確なコントロールが求められますが、
弾けば弾くほどいろんなニュアンスの音色が出てきて、
最初に会場で弾かせていただいた時よりも
弾き終えた時は少しピアノと仲良くなれた気がしました。
 
プログラムは大幅に変更させていただき
 
Mozart
 Rondo D-dur KV485
Fantasie d-moll KV397
Sonata F-dur KV533/494
 
F.Liszt
Paganini Etude No.3 "La Campanella"
 
Chopin
3Mazurkas G-dur, As-dur, cis-moll op.50
Impromptu Ges-dur op.51
Ballade f-moll op.52
Polonaise As-dur op.53
 
でした。
 
 
 
演奏会後、舞台のエラールピアノの周りは人だかり。
皆さん興味津々のご様子でした。(このお写真はお客様から)
 
 
調律師協会さん主催のコンサート、お手伝いをして下さったのは皆、調律師さん。
ある意味ピアノに何が起こっても安心!の状況でしたが、
こちらのエラールのピアノにはスペシャリストがついていました。
会場にピアノを運び入れてくださったナトリピアノの名取さんは、
私のリハにも立ち会って、ずっとピアノを良い状態にして下さいました。贅沢。
 
調律師さんは、影で支えてくださる技術者で奏者にとってなくてはならない存在であり、
演奏会の大切なパートナーです。
 
名取さんには、リハから本当に一生懸命、全力で取り組んでくれてこちらとしては本望だ
と言われました。確かに、音をつくることに精一杯取り組んだ濃い時間でした。
貴重な経験を、本当にありがとうございました。
今後の演奏に生かしたいと思います。
 
 
余談ですが、、
 
本番があった12日は春らしい陽気となり、
私の地元・美濃市では美濃まつりが開催されました。
今年のお祭りで責任あるお仕事を任された両親は、演奏会には来られませんでしたが、
 
春らしい写真をもらったのでアップします(^^)

 
花みこし
先頭は女みこし、花は美濃和紙です。
 
 
 
父は山車でお殿様役。。ちなみに顔はお面です笑
 
私はお祭りは見られなくて残念でしたが、
夜はお囃子が聴こえてきたら近所まで出掛けて、美濃仁輪加を楽しみました。
伝統は絶やさないでほしいなと感じます。
 
 
 
 
さて、ご報告が遅くなりましたが今月号のぶらあぼに


 
載せていただいています!
 


無料の情報満載の冊子で、ホールや楽器店さんに置いてありますので是非ご覧ください。
 
王子ホールのリサイタルまで、あと少し。

 
頑張ります!
 
 


2015/04/04

恩師との共演@紀尾井ホール

 
先週の日曜日、「ピアノアンサンブルの調べ  坪田昭三先生と共に」
コンサートを無事終えることができました。
聴きにいらして下さった沢山の方々、本当にありがとうございました。
 
変化に富んだプログラムで、様々な奏者の演奏が聴けて面白かった
という感想を多く頂けて嬉しく思いました。
  
 
 
この日の四ッ谷駅から紀尾井ホールまでの道沿いの桜は満開の木もあり、とても綺麗でした。
 
 
私の演奏したシューマン作曲のアンダンテと変奏 op.46は、
シューマンのやさしさに溢れたアンダンテの旋律が
ファーストとセカンドで会話のように掛け合いになる主題から始まり、
10の変奏が続きます。弾けば弾くほどバリエーションの対比が緻密にできていること、
そしてシューマンのピアノ奏法を知る気がして、
2台ピアノで合わせる度に新しい発見がありました。
 
2台ピアノ版はシューマンのオリジナルですが、いつか元になった室内楽版
(2台ピアノと2本のチェロ、ホルンの五重奏)でも弾いてみたいです。

思ったことを本音で話せる先生でい続けて下さる長野先生。
弟子である私の意見にいつも耳を傾けて下さり、熱心にピアノに向かわれる姿から、
また学ばせて頂きました。


 
長野量雄先生と。演奏後のリラックスした表情。。



紀尾井ホールは聴きに来たことは何度もありましたが、演奏したのは初めて。
本当に、素晴らしい響きとピアノでした!
おかげで耳のひらいた感覚が、数日たった今も、ピアノを弾く時に生きています。
 
また、これは演奏する側の目線ですが、
椅子の高さを舞台で変えなくてもいいよう、リハで使ったピアノ椅子を
そのまま一人一人に用意してくださったりスムーズな舞台転換や
マネージメントをして下さった新演奏家協会さんの舞台袖での心配り等、
奏者への配慮の、意識の高さを垣間見ました。
 
演奏会を支えてくださる方々のひとつひとつの優しさで、
安心して演奏に集中することができました。
本番、こちらが何も感じない程うまく事が運んでいること、
これはさりげなくプロなのだと思います。
改めてありがとうございました。
 
 
 私にとって恩師であり、
私の恩師たちの恩師でもある坪田昭三先生
 
同じ舞台に立てて、
本当に幸せなひとときでした
 
86歳で、私も先生のような音が出せたらいいなと心から思います。