2015/04/04

恩師との共演@紀尾井ホール

 
先週の日曜日、「ピアノアンサンブルの調べ  坪田昭三先生と共に」
コンサートを無事終えることができました。
聴きにいらして下さった沢山の方々、本当にありがとうございました。
 
変化に富んだプログラムで、様々な奏者の演奏が聴けて面白かった
という感想を多く頂けて嬉しく思いました。
  
 
 
この日の四ッ谷駅から紀尾井ホールまでの道沿いの桜は満開の木もあり、とても綺麗でした。
 
 
私の演奏したシューマン作曲のアンダンテと変奏 op.46は、
シューマンのやさしさに溢れたアンダンテの旋律が
ファーストとセカンドで会話のように掛け合いになる主題から始まり、
10の変奏が続きます。弾けば弾くほどバリエーションの対比が緻密にできていること、
そしてシューマンのピアノ奏法を知る気がして、
2台ピアノで合わせる度に新しい発見がありました。
 
2台ピアノ版はシューマンのオリジナルですが、いつか元になった室内楽版
(2台ピアノと2本のチェロ、ホルンの五重奏)でも弾いてみたいです。

思ったことを本音で話せる先生でい続けて下さる長野先生。
弟子である私の意見にいつも耳を傾けて下さり、熱心にピアノに向かわれる姿から、
また学ばせて頂きました。


 
長野量雄先生と。演奏後のリラックスした表情。。



紀尾井ホールは聴きに来たことは何度もありましたが、演奏したのは初めて。
本当に、素晴らしい響きとピアノでした!
おかげで耳のひらいた感覚が、数日たった今も、ピアノを弾く時に生きています。
 
また、これは演奏する側の目線ですが、
椅子の高さを舞台で変えなくてもいいよう、リハで使ったピアノ椅子を
そのまま一人一人に用意してくださったりスムーズな舞台転換や
マネージメントをして下さった新演奏家協会さんの舞台袖での心配り等、
奏者への配慮の、意識の高さを垣間見ました。
 
演奏会を支えてくださる方々のひとつひとつの優しさで、
安心して演奏に集中することができました。
本番、こちらが何も感じない程うまく事が運んでいること、
これはさりげなくプロなのだと思います。
改めてありがとうございました。
 
 
 私にとって恩師であり、
私の恩師たちの恩師でもある坪田昭三先生
 
同じ舞台に立てて、
本当に幸せなひとときでした
 
86歳で、私も先生のような音が出せたらいいなと心から思います。