先週の日曜、合唱団MORZの第8回演奏会を無事終えることができました。
当日の演奏会を支えてくださった団員さんのご家族をはじめ、
聴いてくださった沢山の方々、本当にありがとうございました。
今回の3ステージはすべて日本語の作品で、後半にいくにつれ
現代の感覚に近づいていくプログラムだったと思います。
3部それぞれピアニストも変わり、
合唱の響きの変化も聴けたのではないかと思っています。
私は、千原英喜作曲の混声合唱とピアノのための組曲
「ある真夜中に」を演奏しました。
団員指揮者の佐藤さんは合唱愛に溢れた方で、
今回も熱い指揮をしてくださいました。
合唱とピアノの距離が近かったおかげか、多彩な声のハーモニーの中から
ピアノの音も生まれるような感覚で弾くことができ、貴重な体験でした。
本番後に佐藤誠孝さんと
合唱伴奏は、ピアニストにとっても本当に学ぶことが多い気がします。
本番の音楽は一瞬ですが、そこまでの練習はとても地道に
一人一人の歌に対する思いや、発声の努力、ハーモニーを形にする時間が
積み重なっています。演奏は1曲でも、すべての作品を一緒に弾き込みます。
練習の際、ピアノで合唱譜から4声を弾くことも難しいことですが、
それによって、横につなぐ意識(ポリフォニー)が本当に鍛えられるのです。
そして、ハーモニーの一部でありながら、4声と一緒にピアノを弾ける楽しさを
教えてもらえます。
今回、長い時間を通して練習に関わってこれなかったこともあり
本番直前に集中的に練習に参加しましたが、
団員さんの舞台に懸ける思いは並々ならぬものを感じました。
プロもアマも関係ない、音楽への熱い思い。
それがただ嬉しくて、応えたい一心で、本番まで一緒に頑張れました。
当日のプログラムノートの内容の濃さには毎回驚かされるのですが、
様々な職業のプロの方たちの英知を結集して、手作りでここまでできるのは
本当に素晴らしいといつも思います。
3部で演奏した「くちびるに歌を」の作曲者・信長貴富さんご本人からの
メッセージがプログラムに寄せられていて知ったこと。(以下寄稿より抜粋)
〜上智大学アマデウスコールの団員だった大学1年の時、私の初のオリジナル合唱曲を
石野健二先生の指揮でアマデウスコールに歌っていただいたことがあります。
何を隠そう、私の合唱曲を指揮してくださったこの世で初めての人物が石野先生
なのです。合唱団MORZにはその時一緒に舞台に立っていた先輩方もいらっしゃり、
ただならぬご縁を感じています。〜
そんな繋がりに関われたことも嬉しく思いました。
最後のアンコールは、髙田三郎の心の四季より「愛そして風」を。
MORZらしいカジュアルスタイル、白シャツ×デニムで。
そのまま打ち上げにも行けて素晴らしいのです。笑
左から1部で伴奏された久保田恵理さん、3部の中山博之、
常任指揮者の石野健二先生、私、3部の歌詞のドイツ語を朗読してくださった
ミリアム・グリットナーさん
MORZとの初共演から早12年、みなさまに出逢えたこと、感謝です。
これからもどうぞ、よろしくお願いします。