昨日、岐阜国際音楽祭でのコンチェルト、無事終演致しました。
大好きなラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。
台風接近の中、お越し下さった満席のお客様の熱気に包まれて演奏ができ、
貴重な経験をさせて頂けたことに心から感謝です。
指揮者との合わせの際、李堅(リ・チェン)氏は
ピアニストでもあるご自身の演奏経験から
フルオーケストラの音量とピアノが格闘せず演奏ができる編成で
音楽を再創造したいという強い気持ちを話されていました。
ピアニストと指揮者を両立している方だからこその助言も
音楽的観点から納得のいくもので、音楽に集中することができました。
愛知室内オーケストラさんとは2度目の共演でしたが、
アンサンブルをするような気持ちで演奏できた瞬間が沢山あり、
作品の新たな一面を発見できた気がしました。
左から李・堅氏。私。コンマスの寺田さん。
コンマスはセントラル愛知交響楽団の寺田史人さん。
限られた時間の中でオケと指揮者とソリストをしっかり繋いで下さり、
コンサートマスターの大切さを改めて感じました。
コンサートマスターの寺田史人さんと舞台袖で。
初めてこの作品をオケと演奏した時に得た経験を生かして、
今できる精一杯の演奏ができたと思っています。
楽譜から読み取ったものを立体的な音にして、
各楽章がいかに緊密に関係しているのか、さらによくわかりました。
本番の経験を重ねれば重ねるほど、
また新しい世界が見えてきて、演奏は興味が尽きないです。
サラマンカホールはいつ弾いても本当に豊かな響きで奏者を迎えてくれて、
知っているスタッフの方々にもお会いでき、安心して臨めました。
そして、家族の理解と支えなしには、この本番は迎えられませんでした。
どうしても自分の時間は1番最後になり、本当の自分を見失いやすい日々の中、
もがいてもがいて、やっと見つけた音楽が私にくれたものは、大きかったです。
関わってくださった全ての方々へ、
ありがとうございました。