2019/10/31

妹に会いにグラーツへ


先週末は、オーストリアのGrazグラーツを旅してきました。
母と二人で、妹の恵理子が出演するオペラ公演を観たくて。

グラーツ、とても素敵な街でした。

観光の写真より



街の中心 Hauptplatz(ハウプト広場)

角にある、歴史のある美しい建物の説明を妹から受けているところの写真ですが、
トラムの線路の真上で、危なすぎますね。笑




爽やかな秋晴れで、紅葉した緑に囲まれた
ムーア川沿いの橋を渡るのは本当に気持ち良かったです。



街を散策



LandhausgasseにあるEl Pescadorというレストランが本当に美味しかった。。
その建物の裏で見つけた植物が壁一面に紅葉していて綺麗でした



今回の旅は初めて娘と離れて過ごしました。
でもやっぱりこうゆうお店に足が向いてしまう。。
可愛らしい木のおもちゃや絵本、宝探しのような気持ちでした。



グラーツのシンボルといえば
時計塔UhrturmとシュロスベルクSchlossberg



 レンガ屋根が続く旧市街が見渡せます



シュロスベルクSchlossbergからの景色は最高でした。

行きはSchlossbergbahnというケーブルカーで、散策した後、
帰りはSchlossbergliftのエレベーターを利用したのですが、
エレベーターと同じ階から地上行きのウォータースライダーのような
滑り台があり、個人的にかなり乗ってみたかったのですが
スカートだったので断念。次回は是非、パンツで来よう。笑



Mausoleumマウソレウムにも足を運び、
天井画の美しい静謐な空間でした。





1569年創業の老舗パン屋 Edegger-Tax
ハーブの効いたプレッツェルや缶にぎっしり詰まったバニラクッキーが
美味しかったです。


調和のとれた美しい街、妹の知り合いと過ごす時間も温かく、
素敵な思い出ができました。


行かせてくれた家族に感謝。





2019/10/22

BÄRENREITER URTEXT PREIS!


ザルツブルクでモーツァルト国際ピアノコンクールに参加したとき、
特別に戴いた賞があります。

セミファイナルで印象に残る演奏をしたことから
もともとは無かった賞ですが、審査員のご厚意により思いがけず戴けたものです。

ひとつの演奏から、こうゆうことも起こるのだと、
賞をいただけたこと以上にそのことが嬉しかった記憶があります。





ドイツの出版社ベーレンライター版の楽譜を
250ユーロ分使うことができるのですが、
いつか使いたいと思いながらもなかなか機会がなく
8年も経ってしまい、、、

今回思い切って本社のベーレンライター社に連絡をしたら、
1日でお返事をいただきました!

希望を伝えたらすぐに手配をしてくださり、
日本への配送料は、賞とは別に考慮してくださる丁寧さ。

来年2020年に向けて新しく出版されたベートーヴェン全集、
モーツァルト、バッハの作品集、今年生誕200年を迎えたクララシューマン等、
迷いましたが、一生大切に使えそうな楽譜を選ばせてもらいました。

来年刊行されるシューベルトのソナタの楽譜も予約リストに入れて、
刊行されたらまた日本に送ってくださることに。


無事届いた楽譜たち。

自らの演奏に生かすとともに、
さっそく生徒たちとも共有できたらと思います^ ^








2019/10/05

イギリス組曲全曲


秋晴れの清々しい日が続いていますね。

9月は、コンクールの審査、チェリストの伴奏や合唱のアンサンブル、
大学も秋学期が始まり、あっという間に過ぎていきました。

友人や先輩の演奏会にも足を運び、刺激を頂く機会も。
静かに耳を傾けて演奏を聴き、
秋の夜風を感じながら親しい人と音楽について話し合う

この季節の、そんな時間がとても好きです。

10月1日と4日は、紀尾井ホールでアンジェラ・ヒューイットさんの
イギリス組曲全曲を聴いてきました。
FAZIOLIのピアノから、溢れんばかりの多彩な音色。

1夜目は、すべての組曲中のサラバンドがとくに印象的でした。
ペダルなしのフィンガーレガートでも、やわらかく、伸びやかな美しい歌。
2夜目は、さらに曲の内容も規模も大きくなり、聴き応えのあるプログラム。
明るく軽やかなソナタニ長調BWV963は第6番との対比も素晴らしく、
この流れで聴けたことで、曲の持つ深遠さや情熱がより胸に迫るようでした。

終演後いつも笑顔で迎えてくださるアンジェラさんと、前島先生とご一緒に。



バッハが曲に込めた世界に、イマジネーションの翼を羽ばたかせることができる
自然な解釈と音楽性が驚きと発見の連続で、私はいつも全身耳です。笑

簡単に音源を探し聴くことのできる便利な時代ですが、
自分の五感で触れる経験こそ、その人本来の感性の礎を創ると思います。

若い人にも是非生で、演奏を聴いて欲しいと感じます。