2020/06/08

オンラインレッスンの様子


大学のオンライン授業が始まってから約1ヶ月が経ち、
オンラインでのレッスンにも慣れてきたところです。

Moodle上での課題(各自取り組む作品の曲目解説)は、
学生さん全員が期日までに提出でき、
こちらからの評価・フィードバックコメントを送り、
確認する流れも、ひととおり行えたことになります。

私なりのですが、
簡単に、これまでのzoomオンラインでの
メリットとデメリットをまとめてみました。

(メリット)
・遠隔でもまずは繋がることができ定期的に状況が
把握できるので、できることを指導できる。

・個々につながる時間が決まっている為か、出席率は良い。

・画面共有機能は、一緒に楽譜を見たり、速読やリズム課題等が
すぐに表示でき、各自のソルフェージュ能力の把握に便利。

・ブレークアウトルーム機能は、先生が招待した学生のみが入室できる為、
安全性も高く、次の学生が入ってきてもレッスンを中断することなく行える。

・声は伝わりやすいので、講義のような形には有効。

(デメリット)
・声は拾いやすいが、楽器の音は各自の通信環境に左右されてしまう。
曲の途中で音が途切れると、取り戻すように勝手に早く詰まって聴こえたり、
音量の操作もzoom側が勝手に判断してしまう為、
テンポ感やダイナミクスの正確さが伝わりづらい。

・初心者指導には向いているところもあるが、長さのある作品を聴くのは
上記の関係上、全体像の把握くらいになる。

・音質は生音とは程遠く、響きやニュアンスの指導は難しい。


思いつく感じで、挙げてみました。

最初の頃は電子ピアノの方が聴き取りやすいかなとも思ったのですが、
やっていくうちにアップライトピアノでも同じくらいで、やはり
通信環境が一番関わってくるのかなという印象です。

でも、wifiでここまで繋がれることに、開発者には感謝しかないのですが。。

大切なのは、レッスンを行う側に対面以上の工夫が必要ということ。

まず人と人とが繋がることからすべてが生まれるので、
そこから各自に最適な教材を考え、決められた時間で
ある程度の成果を出せるような授業内容にしていけたらと思っています。
1人1人の様子を書きとめてあるノートは、対面の時と同じく欠かせません。


音楽は歌わない、という指針がニュースで発表された時は、
音楽をする身として衝撃でした。

でも、歌う気持ちを失くすような時間の過ごし方ではなく、
むしろそれを音に込めて表現したいと思えることが大事なのではと思います。
そのために学ぶことは、実は数え切れないほどたくさんあります。

大学は7月までオンライン授業ですが、
音楽教室では今月半ばから対面レッスンも再開になりました。
フェイスシールドをつけてレッスン、どうなるんだろう。。

元に戻るというよりは、
今回の経験を生かして、さらに良い方へ向かいたいです。