2021/11/29

パガ狂、終演!


27日、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を、
中野区民交響楽団さんと、無事弾ききることができました。

演奏会前に予約枚数が終了するほど、沢山の方々に聴いて頂き
本当にありがとうございました。

大きな舞台でオーケストラの響きを聴きながらピアノが弾けて、
幸せな瞬間がたくさん訪れました。





指揮者の福田光太郎先生と。
オケとソリストを、短い時間でしっかり繋いで下さいました。


本番までは、オケと共演する中で自身のベストな演奏を
探しながら挑戦し、調整を重ねて、
うまくいったりいかなかったりの繰り返し。

苦しい思いの連続と、
日々波がくる緊張との闘いでしたが、

中野区民交響楽団の皆さまの、リハを重ねる度に変わっていく音楽が
頑張る力を後押ししてくださったように感じています。

演奏は二度と同じようには弾けないし、
何度弾いてもなかなかうまく弾けないことが、
次はもっと弾けるかもしれないと希望を持たせてくれます。

アンコールは、ラフマニノフのヴォカリーズ(コチシュ編曲)
を演奏しました。

ヴォカリーズの最初の旋律が、
パガニーニ狂詩曲でも度々登場する「怒りの日」の旋律から
からきていることに気付いた時は、同じ旋律とは思えない音楽に本当に感動したのですが、
この作品をピアノだけで弾いた時の美しさが大好きで、弾かせていただきました。



2階からのリハの様子

終演後、お客様と心置きなく話すことは叶いませんでしたが、
本番までの緊張感から一変、
オケの皆様からあたたかい反応とお言葉をいただけたことが
とても嬉しかったです。

この経験を糧に、さらに精進したいと思います。

ありがとうございました!



 

2021/11/09

磯野先生チェロ発表会



磯野先生のチェロ教室の発表会、
無事終わりました。

子供の部から始まり、5部に渡るプログラム。

一人一人に寄り添いながらの伴奏は
最後まで集中力を試されましたが、
生徒さん達と、アンサンブルできて幸せでした。

皆さま、コロナ禍での長い自粛生活を経て
ステージでの演奏は、難しい作品に挑戦して取り組まれていたし、
いつもに増して、演奏に気持ちが込もっていたように感じました。


娘は先週に引き続き、舞台で演奏できました。




「拍手がもらえるのって嬉しいね」

と、素直に楽しそうでした。








笑顔で終われたことが、何より報われました


ピアノを教えている甥っ子姪っ子も
今回舞台で弾かせて頂き、
成長を見ることができました。


今回は出演人数も多く、ピアニストも
私達夫婦と、佐藤佑美先生の3人体制でした。

藝高からの同期である先輩御三方は、
久しぶりの再会に
先生の顔をしばし忘れて和気藹々。



楽屋にて


最後に演奏させていただいた講師演奏は
ピアノ曲をチェロ編曲した
ラフマニノフのエレジー op.3-1を

es-mollがe-mollになるだけで色彩が随分変わりますが
チェロにとても合う旋律が美しく、M.マイスキーなども演奏しています。


素敵な1日を、ありがとうございました。



 

2021/11/06

娘との初舞台




先週末、母の主催する第34回ピアノ発表会を
無事終えることができました。

娘との連弾で始まった発表会、
自分の演奏よりはるかに緊張しました。。笑


準備を重ねて、この日が無事に迎えられただけでも
ホッとしました。

そして何より、一緒に舞台でピアノが弾けて幸せでした。


この写真は、当日アナウンスのお手伝いをしてくださった
大好きな友人が、発表会後に送ってくれたもの。

母が心配そうに、でも温かく見守ってくれていたのがわかり。。
宝物です。





沢山の生徒さんが、いろいろな想いを
音に託して弾いている様子を、
娘と客席からも聴くことができました。
みなさま、本当にお疲れ様でした。


アンサンブルは、樋口裕香さんのフルート
を聴いていただきました。ひぐゆちゃん(愛称)、
ハロウィンということで、可愛いジジのマスコットまで付けて
女の宅急便より、めぐる季節を。そして
フォーレのシチリアーノとファンタジーを、
凛とした音色で美しく演奏して下さいました!




私は、ラフマニノフ(コチシュ編曲)のヴォカリーズと
ショパンの舟歌をソロで演奏しました。


子育て、お仕事、演奏活動と、
めまぐるしい毎日の中

若い時のベストが今のベストではない

と、自分と向き合い続けています。

聴く人は、
私が1週間で仕上げた曲であろうが、
10年かけて弾き込んだ曲であろうが関係ない。

常にベストを求められていることを自覚しながらも、
時間に追われていっぱいいっぱいになります。

でも、ピアノを弾くと、
自分でいられます。

母がピアノをやらせてくれたおかげでここまで来れたこと、
自分が母親になった今、やっとわかる苦悩や喜び。
感謝しかありません。


母と同じでなくても、
私なりに娘と音楽と、これからも
向き合っていけたらと思った1日でした。