2022/10/12

関ヶ原 夜想語 2022


先週土曜、関ヶ原夜想語を

無事終えることができました。


日本の歴史を動かした戦国時代の

武将たちの激戦地、関ヶ原。



御子孫の方々や岐阜県知事、

沢山のお客様に見守られながら


野外劇の空間の一部となりピアノを

演奏する貴重な体験ができました。


前日リハは、お昼はあいにくの雨。。

そんな中

主催者の粋なお取り計らいで、

演奏家全員を関ヶ原古戦場記念館に

案内していただけることに。



グランドスクリーンやシアターの迫力には

圧倒されました。戦いの過程や、

武将たちの感情や思惑も、

最新の体験型アトラクションで

自然に入ってきて、

本番の演奏前に理解も深まりました。


子どもも楽しみながら学べそうです。


雨も上がり、通しで最終確認。




本番は前日の雨から一転、

朝から快晴でお天気に恵まれました。


ロケバスで待機後、現場に行って

ピアノの前に座ると、びっくり。

椅子も鍵盤も結露していて(!)


鍵盤と椅子を拭きながら

「過酷な環境だけど、本番よろしくね」

と心の中でピアノに伝えて、始まりました。


野外の夜、想像以上に冷たい空気の中、

スタッフが用意してくださった

貼るホッカイロがありがたかったです。


3時間前の調律のお陰もあり

音は美しく響いてくれた気がします。


夕刻から夜にかけて美しい月を眺め

虫の声が聴こえる静けさの中


ソロの月光やアンサンブルの数々を

演奏できました。


同じ舞台で共有できた

竹下景子さんの情感たっぷりの語り

関口まなとさんの迫真の演技

角田さんは本当に徳川様にしか

見えなくなるくらい役柄ぴったりの声とお姿

そして、城さんの熱演。


すべてが、演奏の力になりました。


最後は、鎮魂の眩い花火が

胸に響きました。




本番で使用したマスク。



終演後に演奏家のみなさまと。



左よりチェロの印田さん、

クラリネットの大成さん、私、

徳川家康役バリトンの角田和弘さん、

石田三成役テノールの城宏憲さん、

ヴァイオリンのビルマンさん、

音楽監督の中山さん。


演奏メンバーは高校、大学の先輩後輩。


お写真は撮れませんでしたが、

尺八の横田逸山さんは、私の小・中学校時代

仲良しだった同級生のお父様。


様々なご縁で、関わってくださった

たくさんの方々とひとつの舞台をつくれたこと、


一人で演奏する時間の長いピアニストとしては

学びと刺激の多い時間でした。



野外朗読音楽劇の今後も

ますます発展の予感。


ご期待ください。