2023/02/15

大学の実技試験審査



半期に一度のこの機会は、
学生の成果を聴かせてもらう楽しみと、

教えたこと、一緒に学んだことが
どのようなかたちで表現されるのか
見届け、次に生かすことのできる
私にとっても大切な時間です。

今回は初めて、桜美林大学ひなたやまキャンパス内に
新しくできたプロビデンスホールで聴きました。

素晴らしい音響で、
今回はベーゼンドルファーでしたが、
ファツィオリも美しく響きそうです。


ピアノは全員が同じ楽器を奏でるけれど
一人として同じ音色はない面白さ。

その人の個性が鮮明に現れるので、
他の楽器に比べて、公平な審査がされやすいと感じます。

私は、教えることの難しさ以上に
音楽を一緒につくる時間をかけたプロセスで、
上達や驚き、発見を共有できることが
本当に楽しいと思えます。

正解も絶対にひとつではないから
教えることに終わりがないことに気付かされる。

教えることを通して、自分も教わっていることを
すべてに生かしていきたいと思う 今日この頃です。

精一杯、音楽と向き合う人を見ると
素直に思えます。

演奏の喜びを、ひとりひとりが
めいっぱい感じられるように、

また一緒に頑張っていきたいなと、
思っています。