半期に一度のこの機会は、
学生の成果を聴かせてもらう楽しみと、
教えたこと、一緒に学んだことが
どのようなかたちで表現されるのか
見届け、次に生かすことのできる
私にとっても大切な時間です。
今回は初めて、桜美林大学ひなたやまキャンパス内に
新しくできたプロビデンスホールで聴きました。
素晴らしい音響で、
今回はベーゼンドルファーでしたが、
ファツィオリも美しく響きそうです。
ピアノは全員が同じ楽器を奏でるけれど
一人として同じ音色はない面白さ。
その人の個性が鮮明に現れるので、
他の楽器に比べて、公平な審査がされやすいと感じます。
私は、教えることの難しさ以上に
音楽を一緒につくる時間をかけたプロセスで、
上達や驚き、発見を共有できることが
本当に楽しいと思えます。
正解も絶対にひとつではないから
教えることに終わりがないことに気付かされる。
教えることを通して、自分も教わっていることを
すべてに生かしていきたいと思う 今日この頃です。
精一杯、音楽と向き合う人を見ると
素直に思えます。
演奏の喜びを、ひとりひとりが
めいっぱい感じられるように、
また一緒に頑張っていきたいなと、
思っています。