2010/10/27

Requiem


10月17日はショパンの命日です。


パリでの葬儀ではショパンの遺言どおり、モーツァルトのレクイエム演奏されました。その後ショパンの心臓だけが祖国に持ち帰られ、安置されているワルシャワの聖十字架教会では、毎年この日に、モーツァルトのレクイエムが演奏されます。




ショパン生誕200年の今年は、Orchestre des Champs-Elysees(シャンゼリゼオケ)の演奏が聴けました。

心臓の眠る場所で、ショパンの魂と共に聴く、レクイエム。


鎮魂といっても、感動的な音楽です。


モーツァルトの絶筆となった7曲目Lacrimosa(ラクリモサ)は、ニ短調の半音階で、重い罪を担いで墓から最後の審判に登ってゆく人間の姿を表現しているそうですが、胸を締め付けられるような気持ちになります。






音楽が、ショパンの心臓に再び鼓動を与えたかのような時間でした。