2012/06/15

Zwickauより



随分更新に時間がかかってしまいましたが、みなさまいかがお過ごしですか?

私はドイツのzwickauツヴィッカウという街にしばらく滞在しています。ツヴィッカウは作曲家シューマンの生誕地。ここで行われている4年に一度のシューマン国際コンクールを受けています。 http://www.schumannzwickau.de/rsw_klavier_gesang_vorstellung.asp 私は、一次予選でメンデルスゾーンのプレリュードとフーガop.35-3、シューマンのエチュードop.10-2、ショパンのエチュードop.25-11、シューマンの暁の歌op.133を演奏して、無事に二次に進み、昨日二次予選のリサイタルプログラム、ドビュッシーのオクターブエチュード、グリーグのバラードop.24、シューマンのダヴィッド同盟舞曲集op.6を演奏してきました。今日結果が出て残念ながらファイナルには残れなかったのですが、コンチェルト以外に準備したソロレパートリーをすべて演奏できて、自分の音楽としっかり向き合えました。コンクールの結果は一喜一憂するものではないので、うまくいったときもそうでないときも、誠実に受け止めて成長していきたいと思います。今回の機会がなかったら、取り組んだり、楽譜を見る機会もなかったようなマイナーでも素敵な作品に接することができたのは大きな収穫でした。厳しい時間がまたさらに次のステップになると信じて、また新たな気持ちで頑張りたいと思います!

他のコンテスタントや、シューマン国際に関わる人たちとの出会いも、とても刺激的です。毎日、シューマンコンセルバトリウム(音楽院)や、シューマンミュージアムの中にあるホールなどで練習させてもらえて、先日はミュージアムに実際展示されているピアノにも触らせて頂きました。また、一次予選の最中に、審査員の一人balazs Szokolay先生のリサイタルがあって聴きに行ったのですが、リストとシューマン、素晴らしくて、こんな演奏家に聴いてもらえるんだと気を引き締めました。審査中に審査員やコンテスタントの前で演奏できる強靭な精神力も驚きでした。

ここでひとつでも多く、自分にとって新しいものを経験して帰国したいと思います。
また写真と一緒にアップしますね。