2013/07/22

バッハ ジョイントコンサート


先週になりますが、バッハのジョイントコンサート無事に終えることができました!
今回は前半が鈴木先生の演奏で、平均律Ⅱ巻より抜粋、後半が私の演奏でフランス組曲ロ短調とパルティータニ長調、というオールバッハのプログラムでしたが、たくさんのお客様にあたたかく見守ってもらえているのが演奏中伝わってきました。ありがとうございました。会場のサルビアホールは、天井の高さとまろやかな響きあってバッハの演奏会にはとても良かったです。

 
今回ご一緒させていただいた鈴木先生は私の直接の師ではありませんが、あるきっかけで先生が主催される「ピアノ研究会」に参加させて頂くようになりました。新しい曲をコンサートで弾く前に、人前で弾く機会をいただけることは、一人で弾いている時にはわからない発見を、そこで沢山見つけられる貴重な時間です。

 
今回のように組曲を2曲続けてピアノで演奏することはあまりないかもしれませんが、典雅なロ短調のフランス組曲と壮大なニ長調のパルティータはとても相性がいいと感じています。通して弾くと、その全体像が見えるだけでなく、各々の舞曲のキャラクターがより明確に感じられるようになります。舞曲から舞曲に入る瞬間にも、音楽が存在することも。そして、緩急だけではなく、重軽のバランスも大切な要素のような気がします。

 
とてもシンプルな原典版の楽譜から、バロックのスタイルも考えながら、
装飾音はどうするのか、モダンのピアノで弾く際のペダルはどうしたら良いのか、多声の暗譜は、、、バッハは難しく考えがちですが、私はやはり人の心に届く演奏が一番だと思うのです。
学び続けながら、できるだけ自然体で、バッハを弾きたいと感じる今日この頃です。




終演後、楽屋で鈴木先生と演奏会のお手伝いをしてくださった音楽家の方々と。
(先生着替えてしまってますが、、)前列 左から私、鈴木先生。
後列 左から若杉さん、今村さん、谷坂さん、萩生さん、野村さん、和田さん。
ありがとうございました!




最後に後輩のピアニスト達と。左から虫賀君、山中君。
あたたかい感想どうもありがとう!

 
 
鈴木先生のプログラムノートでこんな言葉がありました。
 
―好きな曲、弾きたい曲は時の経過とともに移り変わってゆくものであるから、傍らで、バッハを弾いてほしい。「弾いておいてよかった」と必ず思える曲である、むしろ少しずつ―
 
若い人にこそ、そう感じてほしいと思っています。