2015/12/31

葉山


2015年も残りわずか。
皆様にとって今年はどんな一年でしたでしょうか。

私にとって今年は、とにかく幸せな演奏活動ができた一年でした。

恩師との共演、フォルテピアノでのリサイタル、東京でのソロリサイタル、
故郷岐阜で姉妹でコンサート、室内楽のシリーズコンサート、
そして母校の100周年オケとの共演。。。

充実した演奏活動をさせて頂けたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。

演奏の機会があることは、良いモチベーションで日々ピアノに向かえる一方、
納得のいく音楽をつくるにはそれ相応の勉強や
ピアノと自分と向き合う時間が不可欠です。

常に新しいプログラムを準備した今年は
大変な思いもしましたが、やり甲斐のある挑戦の年でした。

演奏の質は、限りなく求め続けられます。
でも、自分の弾きたいプログラムに挑戦することで
演奏家として今必要なことは何かを、すごく考えました。

工夫ひとつで聴き方や訴える力が大きく変わることも、
お客様と一体になれたコンサートの経験が、教えてくれました。

来年も、私に何ができるかを常に探していきたいです。

考えているだけでここまでたどり着いたわけではなく、
行動によってここまでたどり着いたことを忘れてはいけないと思います。

幸せなことに、私の周りには心の優しい人ばかり。

支えてくれる仲間、そして家族に感謝しながら、
音楽人生を歩んでいけたらと思います。



年末は 葉山の音羽ノ森ホテルへ










一年を振り返り、ゆっくりと過ごす時間が持てました。

今年も一年間、ありがとうございました。







クリスマスのこと


12月は慌ただしく過ぎて、気付けばもう年末。

振り返りになりますが、
先日、ヴァイオリンのビルマン聡平さんとサックスの田中拓也さんと、
柏のハギワラさんにてクリスマスコンサートに出演させて頂きました。

11時〜、14時〜、16時〜の3回本番

サックスの田中拓也さんとは、諸々事情が重なり、本番当日が初対面!
 
1回目の本番は2人での初共演というかなり冒険な体験でしたが 笑
プログラムによって様々な表情で演奏して下さり、
無事に終えることができました。

2回目3回目はビルマン君も加え、
サックス、ヴァイオリン、ピアノの珍しいトリオ編成。
2人の奏者が楽器のバランスをよく聴いて演奏してくれて
不思議と調和した響きになっていたのには感心!
 
回を重ねる毎に良くなって、最後は本当に楽しく演奏できました。
 
 
 
 
声をかけてくださったお客様、
ハギワラさんのショップの周りで足を止めて聴いてくださった方々、
お手伝いくださったスタッフの方々、
そして萩原様、本当にありがとうございました。




ハギワラ社長さまと奥さまと


今年のクリスマスは過ぎてしまいましたが、ご紹介です。




ポーランドのクリスマス聖歌を収めた「12のコレンダ」を、
共著者の小早川朗子先生よりいただきました。

ショパンのスケルツォ1番の中間部に
ポーランドのコレンダが出てくることは有名ですが、
この本ではそのオリジナルを含め、
今でも歌い継がれているポーランド語の歌が収められています。
 
日本語の読み方や訳が付いていて、初めてポーランド語や
ポーランド音楽に触れる方も読みやすいです。
 
ご興味のある方は是非、
来年のクリスマスに向けて笑
 
 
 

 
 
クリスマスカードもこの時期の楽しみのひとつ
 
年賀状と共に大切にしたいです。





以前演奏させて頂いたことのある、白馬ラネージュ東館さんの
オリジナルアップルパイを
 
今年もこの季節にいただきました。



 
今まで食べたアップルパイの中で1番美味しい!
本当にペロリといただけます(^_^)
 
 
 

2015/11/30

近況色々です。


あたたかいものが美味しく感じる季節になりましたね。
慌ただしく過ぎる日々も落ち着き、演奏会の準備に時間をかけられる
この時期を楽しみながら過ごしています。

ちょっと日が経ってしまいましたが、先日琴奏者の日原暢子さんと会ってきました。
同じ岐阜出身で、藝大でも同期だった暢子ちゃん。
芯のある美しい音色と気品のある演奏で、邦楽ではなく洋楽を専門とする
私からみても、魅力にあふれた音楽家です。

いつか、お琴とピアノで演奏会をしてみたいと思っていて、
私達二人で、そして二つの楽器で、どんな可能性があるのか話しました。





企画を練って、またお知らせできたらと思っています!





Nicolai Bargmann NOMU カフェ。
植物やお花に囲まれた居心地の良い空間でおしゃべりも楽しかったです。


16,17日はNHKカルチャー講座「ヴァイオリンとピアノの名曲サロン」で
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第6番とテンペストを中心に演奏してきました。



先の2曲と同じころ書かれたハイリゲンシュタットの遺書は、何度読んでも胸にささります。

合わせが限られた時でも、本番にアンサンブルできるのは
今までの経験と信頼のおかげ、、かなと思います。




聴いて下さった講座の皆様、ビルマン君、ありがとうございました。



翌日から岐阜に移動して、牧谷小学校で音楽の先生対象の講座で演奏をしてきました。
調律師の山田さんが楽器の変遷や調律についてお話され、
私はピアノの歴史に沿った曲を抜粋で弾かせて頂くという流れ。
近くで熱心に聴いて下さり、嬉しかったです。




狂わせた音を1音ずつ直していく調律体験は、ほとんどの先生が初体験でしたが、
最後にきれいに整った音のピアノで弾くと、おお~と声が上がっていました。
調律されたピアノは、弾き手にも聴き手にも大事ですね。



週末には、大好きなお友達の結婚式へ

いつにもまして、本当に美しかった
聖美ちゃん



心温まる素敵な式でした。
いつまでもお幸せに


私の教えている桜美林大学では、年に一度
海外の演奏家を招いてピアノ公開レッスンがあります。

今年はポーランドのカトヴィツェ音楽大学よりベアタ・ビリンスカ教授で、
教えている学生が弾くことになり、聴講してきました。




最近の学生よりはるかに明るく、エネルギッシュなビリンスカ先生。
演奏に必要な技術を妥協せず求め、その場でどんな作品でもすぐに演奏して
伝えてくださる姿はやはりピアニストでした。

レッスンが終わった学生が、その場ですぐに音で応えられなかったことを悩んでいる姿に、
ポーランドでとにかく音楽のために沢山のことを求められ、それに応えようと
試行錯誤だった自分を思い出し、助言をしました。

学生の多感な今に、伝える一言一言が大切だとあらためて感じます

ポーランド語も、忘れないように使わなければ、とも思った1日でした。。。




2015/11/10

100周年記念オケとのラフマニノフ2番



先日、加納高等学校創立100周年記念オ―ケストラと
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を共演してきました。

この日のために特別に集まった加納高校卒業のプロの演奏家、
講師の先生方、在校生によるオーケストラ。

先輩や一緒に学んだ同級生達、後輩と一緒にコンチェルトを弾ける
かけがえのない喜びと責任を日々感じながら、本番を迎えました。

無事に終えられてホッとしたと同時に、
演奏については自分自身いろいろ課題も見つかった本番でした。

大きな手だったラフマニノフの書いた幅広い音域の音を、私の手で
どう響かせたら効果的にピアノが鳴るのか、
音楽に最適なテンポはどのくらいか、
息の長い美しい旋律を、どうしたら歌うように弾けるか、

いつも答えは、自分自身の心と耳で、探すしかありません。
だから、音楽を極める為には精神力が必要なのだと思います。





指揮者の柴田祥さん、コンサートマスターの平光真彌さんには、
リハーサルから本番まで多くの場面で助けていただき感謝でした。

平光さんは私の先輩ですが、加納に入る前の私が中学生だった頃に聴いた卒演、
高校生の頃に教育実習生としていらっしゃった時の演奏等、
記憶に残る先輩だったので、この度共演が叶って嬉しかったです。

またオケにのっていた演奏者の中に、私が教育実習の時に教えた後輩もいて、
廻っているんだなぁと感じました。






指揮者の柴田さんと


聴いてくれた在校生の中から羽ばたく音楽家が出てきてくれることを、心から願います。

そして私も歩みを止めることなく邁進したいと思います!







プログラムには加納高校美術科の学生さんが描いた絵や100周年のロゴが。
加納高校にしかできない記念式典になったのではないでしょうか。





同級生も駆け付けてくれて嬉しかったです。
まりこちゃん泣き過ぎで私ももらい泣きしそうでした笑
今回は会えなかったけど、頑張っている加納高卒業生たち、
またみんなに会いたいな


最後になりましたが、この演奏会を3年前から企画してくださりいつも温かく応援してくださった
故堀江幹雄先生、加納高校音楽科の先生方、関係者の皆様、

心より、ありがとうございました






2015/10/30

音楽科卒業生として


中日新聞に、加納高校創立100周年記念に寄せた文章を
各界で活躍される卒業生の方々と共に、載せて頂きました。



全面で、結構大きい!笑



100文字でお願いしますと言われて試行錯誤したことばですが、
白梅精神のかたちに、こんなにかわいく掲載して頂けるなんて(^ ^)


先週末は、11月7日の記念式典演奏会の為のオケ合わせに行ってきました。




懐かしの加納高校音楽科の第1演奏室にて

本番まであと1週間。

限られた合わせですが、
一緒に演奏する全員の心がひとつになるような音を目指して
ピアノに向かいたいと思います。




2015/10/17

テレビと新聞に。。


日増しに秋の深まりを感じる季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 
 
10月31日(土)の中日新聞(岐阜県版)と岐阜新聞の岐阜県内広告に、
加納高校創立100周年に寄せた原稿を掲載して頂く運びとなりました。

また、7月18日の演奏会後に取材をして頂いた特番は、岐阜放送にて
11月22日(日)12時から12時30分の放送予定だそうです。

よろしければ、是非みていただけたら幸いです。

そして、11月7日の記念式典の演奏会は、大変ありがたいことに満席だそうです。
会場で聴くことは叶いませんが、市民ギャラリーにて100席ほどのご用意があり、
モニターを通してご覧頂けるそうです!
 
 
ラフマニノフのオケ合わせが、今から楽しみ。
本当にいい曲で毎日感動しています。

あと少し、頑張ります。



2015/09/08

Piano Quartet の饗宴

 
先日、ビルマン君の室内楽シリーズ Piano Quartet の饗宴 を無事終えることができました。
 
第3回目にあたる今回のシリーズ、第1回目からずっと
聴きにいらして下さる方々をはじめ、沢山のお客様、
コンサートのお手伝いをして下さった音楽家の方々、調律の吉野さん、
そして素晴らしい共演者に感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
 フォーレのピアノ四重奏曲第1番とブラームスのピアノ四重奏曲第1番。
 
 
この大曲2曲を並べること自体、演奏側にとってはある意味挑戦でもありましたが、
合わせを重ねるごとにかたちになっていくアンサンブルの喜びを、
あらためて感じることができました。
 
 個人的には、室内楽の中でピアノカルテットのバランスのとれた響きがとても好きです!
 
 


フランス人の血の通うビルマン君だからこそ、フォーレの音楽に対するこだわりは
興味深く、ピアノソロではつくれない弦の透明でかつ情熱的な響きや色彩感に、
インスピレーションをもらえました。

ブラームスは、弦の各々の美点が本当によくあらわれた書き方で、ピアノの音が厚い分、
弦とのバランスをとるのが難しい作品。若々しさに満ちた弦3人の演奏と
ピアノの掛け合いがだんだんと重なり合いながら大きな一つのエネルギーになっていく
興奮と輝かしい音楽は、ソロでは感じることのできない貴重な経験でした。
 
 
2曲とも本当に素敵な作品なので、またどこかで演奏したいです。
 
 
 
森山君、私、ひょんちゃん、ビルマン君 終演後に
 
 
アンコールは、フォーレのピアノ四重奏曲第1番と同時期に書かれた「子守歌op.16」、
そしてピアノ4手のドリーより 「ミアウ」のピアノカルテット編曲版、
中山博之作曲の「ある少年にささげる歌」でした。
 
 
  
 お手伝いくださった音楽家の皆様、作曲家と共に
 
 
またこのシリーズの続編も、ご期待下さい!
 
 
 

2015/08/20

リサイタル批評

 
7月に発刊された音楽誌・ショパン8月号と、ムジカノーヴァ8月号にて、
お二人の批評家の方から、5月30日のソロリサイタルについて書いて頂きました。
 
 





 
温かいご批評、また頑張ろうという気持ちになれました。
 
本当に、ありがとうございます。
 
 
よろしければご覧ください。

 

ザルツブルク音楽祭

 
旅の1番の目的でもあったザルツブルク音楽祭
 
どうしてもザルツブルク音楽祭でウィーンフィルや内田光子さんが聴きたくて
学生時代1人でワルシャワから来たときは
隣に座っていたおじいさんに驚かれました。
 
今回は母と妹と、3人で鑑賞
 

 
開演前はドレスアップした人々で華やかな雰囲気
 
 


 
 グレゴリー・ソコロフGrigory Sokolovのピアノリサイタルを聴きました。
ずっとライブで聴いてみたかったピアニストだけに、ほんとうに真剣に聴きました。
 
音への強いこだわり、タッチの鮮やかさ、徹底したテンポ、
構成の明確さ、多声のクリアさ、どれをとっても一流。
ソロでこれだけのことが伝えられることに驚きと発見の連続でした。
 
J.S.Bach : Partita Nr.1 B-dur BWV825
Beethoven : Sonate Nr.7 D-dur op.10 Nr.3
Schubert : Sonate a-moll op.143 D784
Schubert : Sechs Moments musicaux op.94 D780
  
決して華やかなプログラムではないけれど、じっくりと聴かせてくれる演奏。
素晴らしい時間でした。
 
アンコールは嬰ハ短調のショパンのマズルカが3曲、雨だれ等。 研ぎ澄まされた曲が
並びました、5月に私もリサイタルで取り上げたop.50-3も演奏してくれて、また感激。
 
 *
 
翌日はブダペストフェスティバルオーケストラによるバルトーク作品、
ピアノコンチェルト3番、マーラーの交響曲4番を聴きました。
ソリストのブロンフマンの演奏は、前日とは全く質の異なる華麗な音色で、
オーケストラの生き生きした演奏とともに聴衆を沸かせていました。
 
アンコールに弾いてくれたプロコフィエフのソナタ7番の3楽章は圧巻でした。
 
 

 
 会場を出てホテルまで歩いて帰る途中、モーツァルトのオペラ魔笛が
大スクリーンで上映されていました。ちょうどパパパのあたりで、
しばらく聴き入りました。
 
屋外でも沢山の人が、思い思いにくつろぎながらオペラを楽しむ、
夏の音楽祭ならではの雰囲気です。
 
 
 
 *
 
 次の日はべッリーニのオペラ「ノルマ」を観ました。
チェチーリア・バルトリの声の表現力に
ずっと惹き込まれました。
 
演出は物語の舞台とは異なる現代風で斬新でしたが、
ノルマの民衆を率いる気高さや、子供を想う母の気持ち、女性として魅力を
それぞれ演じ分け、こまやかな感情ひとつひとつを大切に歌う姿に心打たれました。
 
 恵理子もソプラノで舞台に立つ身として、感動し多くを学んだと言っていました。
是非これからに生かしてほしいです。
 
 



夢のような音楽祭の時間でした。
 
 
 
 

ザルツカンマーグート


 
今見ても 心洗われるこの風景

 
 ウィーンからザルツブルクへ移動して、ザルツブルク音楽祭を聴きに行ってきました。
 
晴れた日に少し早起きをして、ザルツブルクからバスで1時間ほどの
ヴォルフガング湖を訪れました。
 
ここは湖畔の町、ザンクト・ヴォルフガング
 



気持ちのいい気候
 
 
 
 
 
 
 
 白亜の教区教会の、15世紀に描かれたミヒャエル・パッハーの祭壇画
   


 
  
 塩で栄えたザルツブルクならでは塩の専門店 Salzkontor
  
かわいいスミレのお花入りのバスソルトをおみやげに見つけました。
 
スミレはハプスブルク家のエリーザベト皇妃(愛称シシィ)
の大好きなお花だったそう。
 
 
  
 
 オーストリアの民族衣装ディアンドルを着た
ウェイトレスさんも可愛かったです
  
 
  


 
 こうゆう気分でした・・笑
 
 
観光客も少ないので、ゆっくりと静かに過ごしたい方にお勧めです。



 船着場へ向かいます
 
フェリーで 
 


ザンクト・ヴォルフガングからザンクト・ギルゲンへ
 
 絵のような景色が広がっていました
 
 

 
 
 









50分があっという間に感じました




 
 
 
 
 
ザンクト・ギルゲンはモーツァルトのお母さんアンナの生家があり
展示もあるようですが、この日はお休みで残念。。
 
 
 
 
 
幼いモーツァルトがヴァイオリンを弾く像の側で
 
 


 ポーズだけ決めてみました(・o・)


かわいい街でお散歩にはちょうど良かったです