2016/10/16

室内楽コンサートvol.4


先日、ビルマン 聡平室内楽シリーズコンサート「室内楽の系譜」を
無事に終えることができました。

お越し下さった皆様、本当にありがとうございました!

JTアートホールは、弾き手にも聴き手にも 心地よい響きの空間でした。



左からチェロの森山君、編曲の中山博之、私、ヴィオラのヒョンちゃん、
ヴァイオリンのビルマン君、コントラバスの夢児君

調律はスタインウェイの常見さん。リハからずっとバランスを聴いて
細かな調整をしてくださり、本当に感謝。。

ピアノの位置を舞台の床2、3枚分奥にするだけで自分自身に音がクリアに聞こえたり、
真ん中だと客席で輪郭がぼやけて聴こえたりと、ピアノの位置を何度も変えて
みんなにベストな場所を探しました。演奏会の大事な作業のひとつです。



トリオのリハ中

何度か合わせを重ねてきたけれど、本番が一番集中していたような気がします。
そうゆうところはみんなプロ。

アンサンブルではそれぞれの奏者のテンポ感があるので
ピアノソロのように自分でテンポを決められないところが意外と大変なのですが、
タイミングを合わせるコツは、相手の呼吸を聴くこと。
そして対等に掛け合うところは、フレーズのつながる瞬間を見通して弾くこと。

ピアノソロでは得られない音楽の間のつくりかたや、弦楽器の良さを
あらためて感じられた本番でした。

アンコールは シューベルトの「魔王」ピアノクインテット版と
ベートーヴェンの「悲愴」より第2楽章トリオ版(共に中山博之編曲)を演奏。

魔王は連打がピアニスト泣かせですが、何より劇的な効果で、
ピアノは馬、ヴァイオリンが子ども、ヴィオラが魔王、チェロがお父さん、
コントラバスが嵐、と役割もはっきり表現されています。
歌詞はありませんが、音だけで その世界を表現できたような気がしました。


聴きに来てくださった方々と、
ロビーでホッとした時間にお話するのもまた楽しいひと時。



桜美林の愛弟子たちと


第1回目から共演しているビルマン君、回を重ねるごとに
音が良くなっていて、これからも期待しています^ ^

ビルマン君の室内楽シリーズですが、毎回私も一緒にプログラムの選曲は悩みに悩み、
チラシデザインもこだわります。大変なこともありますが、
その分 達成感も大きいのが 主催公演のいいところだと思います。

まだまだ弾ききれていない素敵な室内楽作品を、
これからもたくさん、紹介できたらと思います。