2010/05/24

Mallorca



マヨルカ島に行ってきました。




ここでもショパンに会いに





ヴァルデモサのカルトハ寺院






のどかで美しい景色













ひんやりとした回廊
光と影のコントラストが美しかったです

















ショパンのピアノ

大好きな24の前奏曲が生まれた場所

平均律の楽譜もありました。








街中は賑やかなマヨルカ






明るい太陽とエメラルドグリーンの海


最高に爽やかな気候


ミロのアトリエも訪れました












ミロ美術館は、
色使いや配置のセンスが
本当に素敵でした






















夕暮れ時
この街がいちばん綺麗に見えました



















異国の雰囲気



















とっても素敵な旅でした
















2010/05/23

Barcelona

先日バルセロナへ行ってきました。 明るい太陽と、生き生きした芸術に触れられて、いっぱいエネルギーをもらえました。

まず向かったのは、モンジュイックの丘に建つミロ美術館

偶然この日は、「美術館ナイト」と言われる日で、美術館や博物館が夜中まで開いていて、どこでもフリーで入ることができる日でした。日が長くなってきたこの時期の、ヨーロッパ共通のイベントみたいです。

美術館ナイトオープンが20時からだったので、その時間まで近くの広大な公園(というか森!)を散歩してみました。緑がいっぱいで、ミロ美術館に近い場所からの眺めが本当にきれいでした。




オープンの20時ちょっと前に行ってみると、入口が長蛇の列。列に加わって待っていると、子供と一緒に来ているスペイン人が本当にたくさんいることに気づきました。









中に入って、ミロの作品を眺めていると、カラフルでエネルギーにあふれていて、大人も子供も素直に楽しめる世界だと感じました。子供のはしゃぐ声がとってもにぎやかでも、それが作品の一部のような不思議な感覚になりました。






屋内はもちろん、屋外にもユニークな作品がいくつか展示してあって、明るい空のもと、お散歩する感覚で見られます。







“なんでもあり”のように見えて、それぞれの作品には、その人独自のカラーというのがしっかりと現れているということ、芸術に必要なことだなと思います。




終わりのない道を歩んで行った芸術家の残したものから、勇気や希望がもらえるのは、私だけではないと思います。









翌日、街を散策しました。



建物がカラフル!





バロック地区と呼ばれるあたりの、趣ある小さな通りがとっても素敵でした。

変わった向きで、マリア様に出会いました。









人のたくさんいる場所からふっと入ったカテドラル、中ははひんやりして気持ちも静まります。












世界遺産のカタルーニャ音楽堂、残念ながら中には入れなかったのですが、外からだけでもモデルニスモの美しい装飾が印象的でした。









この辺りはモダンで洗練された感じ


真昼の日差しが、きらきら映るこの通りが好きでした









散策しながら、いいなと思った景色を写真に収めていると、気付いたらすごい枚数になっていました。それくらい、どこをとっても、バルセロナの街は趣のある景色に見えました。








カタルーニャの芸術家の中でも、この人の存在は異彩を放っています。


ピカソ美術館に行きました。


偉大な芸術家の作品の変遷を辿りながら見られて、その創造性と、ものすごい生命力あふれるパワーに、やっぱり元気をもらえた気がしました。






Bubo caféでちょっとひと休み。 バルセロナ生まれのプチケーキのお店で、ケーキがとっても美味しかっただけでなく、カウンター越しの景色が映画のワンシーンのようでした。










迷路のような裏路地は、どこを切り取ってもなんだかおしゃれに見えました。


色のある建物は、太陽の光でいろんな表情になります








そして、建築家アントニ・ガウディの創った、グエル公園へ。

建物のほとんどが曲線でできているのが、なんともいえない独特の世界。 色鮮やかなモザイクが、見ていて楽しくなります。







おとぎ話に出てきそうな世界。ここからの眺めは最高に綺麗でした!


こんなに異色な世界なのに、晴れ渡った空と海辺の街に、自然と調和しているのが不思議。







なんか、笑顔になります。











公園から階段や山道を登って上の方まで行くと、高台からの眺めも絶景!でした。










そして、ガウディの建築で最も有名な、世界遺産サグラダファミリアへ。
まだ建設中でいろんなところで工事をしていましたが、 そのスケールの大きさを肌で感じることができました。
東側の生誕のファサード、西側の受難のファサードの彫刻は、キリストにまつわる物語が表現されています。





内部の柱は木の幹をモチーフにつくられていて、よく見ると、いろんなところに自然のモチーフを用いた形が見つけられます。


個性的に見えるものでも、普遍的な自然がテーマになっているんだなぁとあらためて感心。。





ガウディの建築でもうひとつ、カサ・バトリョにも行ってみました。

外観から独特のオーラを放っていて、グラシア通り沿いの建物の中で、そこだけ別世界という感じがします。


青のタイルのグラデーションが美しい内部。上から差し込む光をとりいれて、自然なグラデーションになるよう工夫されていて、とってもきれい。






木の丸みのある家具や窓枠も、あたたかみがあります。


窓からの光も、空間の大切な一部









クジラの背骨のような屋根裏も、自然と風と光が入るように設計されていて、ただのデザインではないことがわかります。














独創性って、本当に人の心をとらえるものだなと、スペインに来て強く感じました。









2010/05/22

Mont Saint Michel


パリで数日過ごした後、モン・サン・ミッシェルへ行ってきました。ユネスコの世界遺産にも登録されている、海に浮かぶ岩山に建つカトリックの修道院、神秘的で一度は行ってみたいと思っていた場所です。

今回パリから、日本語ガイド付きのバスツアーで 、日帰りで行ってきました。
早起きして良かったと思える、朝の空気!




時は708年、オベール司教が、夢の中で大天使ミカエルから、岩山に聖堂を建てるようお告げを受け、礼拝堂を立てたのがモン・サン・ミッシェルの始まりといわれています。




そのオベール司教の故郷アブランシュをバスで通り過ぎたころ、車窓から遠目に、見えてきました!!








陸から小島となっているモン・サン・ミッシェルまでは堤防を渡り、麓まで来たときは、たたずまいから感じる雰囲気に圧倒されました。








それにしても、ヨーロッパは連休の最中だったので、すごい人でした。





着いてまずはお昼ご飯。


当時、陸から渡ってくる巡礼者の為に、栄養のある食事を、とプラールさんが作ったのが始まりという、ここの名物のふわふわのオムレツを頂きました。

観光客でいっぱいのレストラン内は、グラスをかき集める音や注文をとるスタッフの声で、なかなか騒々しい感じでしたが、ツアーで一緒になった方とお話したりして、お食事を楽しみました。


お腹もいっぱいになったところで、出発!

上の方まで歩いて行くと、空に近いところにいる気がしました。

そそり立つ壁を横目に、中へと入っていきます。






ゴシック様式の礼拝堂。華やかさはないけれど、うつくしいです。


その傍らに、秤をもった神様の像がありました。はかるものは人間の善悪。





建物の内部はいくつか空間に分かれていて、ロマネスクからゴシック様式の変遷がたどれて興味深いです。


実際ここで修道士たちが送っていた生活は、今とはかけ離れた厳しい生活です。でも、今でも触れられる壁や窓からの景色は、何百年も変わらないものだと思うと、その時代にタイムスリップしたような感覚になります。


ただ古いだけではない、歴史の重みも一緒に感じられるような気がしました。








人間が神の為につくり出すものは、時に人間の力を超える大きなものになるんだなと思いました。

2010/05/21

Paris

久しぶりに旅行に行ってきました。まずはParisへ。ワルシャワからは約2時間のフライト。心配だった火山灰の影響もなく、無事飛行機でパリに降り立ちました。パリに着いてびっくり、寒い!5月半ばというのに、ブーツと短めのコートでいる人が多く、ワルシャワよりあたたかいと思っていたので不思議な感覚でした。

パリ1区の高級ブティックが並ぶヴァンドーム広場。12番地には、Chaume(ショーメ)のブティックがあり、その2階に、ショパンが最後の時を過ごした部屋があります。今回、知り合いを通じて特別に見せていただけることになりました。




ル・グラン・サロンと呼ばれるこの部屋は、美しい18世紀のスタイルで、高い天井と、壁の両側が鏡張りになっているため、実際よりも広く、より華やかな印象になるよう工夫されていました。






ショパンの住んでいた時はここにピアノがあり、最後まで作曲もしていたそうですが、今はそのピアノは失われてしまったようです。1849年の10月17日、ショパンはここで息を引きとりました。




壁に描かれた濃紺や金色を使った装飾は、当時好まれたスタイルで、扉に描かれた装飾なども、当時のままだそうです。ショーメが管理している場所ということもあり、実際、とても優雅で気品のあふれる空間でした。






今は、ショパンの苦しみとは無縁の世界のように見える空間ですが、窓から見える広場の眺めやこの天井を見つめて眠っていたと思うと、感慨深かったで す。

2階(フランスでは1階)の窓からヴァンドーム広場の眺め。





お隣の部屋にはショーメの歴史を物語るティアラや実際に王妃が身に付けたアクセサリーなどが展示してあり、繊細で美しいデザインにしばし日常を忘れました。。。




さすがパリだなと思う、優雅な雰囲気に浸った時間でした。ショパンの精神に通じる、美しさに対する意識、洗練された空気に触れられて、なんだか背筋が伸びる思いでした。