2010/05/22
Mont Saint Michel
パリで数日過ごした後、モン・サン・ミッシェルへ行ってきました。ユネスコの世界遺産にも登録されている、海に浮かぶ岩山に建つカトリックの修道院、神秘的で一度は行ってみたいと思っていた場所です。
今回パリから、日本語ガイド付きのバスツアーで 、日帰りで行ってきました。
早起きして良かったと思える、朝の空気!
時は708年、オベール司教が、夢の中で大天使ミカエルから、岩山に聖堂を建てるようお告げを受け、礼拝堂を立てたのがモン・サン・ミッシェルの始まりといわれています。
そのオベール司教の故郷アブランシュをバスで通り過ぎたころ、車窓から遠目に、見えてきました!!
陸から小島となっているモン・サン・ミッシェルまでは堤防を渡り、麓まで来たときは、たたずまいから感じる雰囲気に圧倒されました。
それにしても、ヨーロッパは連休の最中だったので、すごい人でした。
着いてまずはお昼ご飯。
当時、陸から渡ってくる巡礼者の為に、栄養のある食事を、とプラールさんが作ったのが始まりという、ここの名物のふわふわのオムレツを頂きました。
観光客でいっぱいのレストラン内は、グラスをかき集める音や注文をとるスタッフの声で、なかなか騒々しい感じでしたが、ツアーで一緒になった方とお話したりして、お食事を楽しみました。
お腹もいっぱいになったところで、出発!
上の方まで歩いて行くと、空に近いところにいる気がしました。
そそり立つ壁を横目に、中へと入っていきます。
ゴシック様式の礼拝堂。華やかさはないけれど、うつくしいです。
その傍らに、秤をもった神様の像がありました。はかるものは人間の善悪。
建物の内部はいくつか空間に分かれていて、ロマネスクからゴシック様式の変遷がたどれて興味深いです。
実際ここで修道士たちが送っていた生活は、今とはかけ離れた厳しい生活です。でも、今でも触れられる壁や窓からの景色は、何百年も変わらないものだと思うと、その時代にタイムスリップしたような感覚になります。
ただ古いだけではない、歴史の重みも一緒に感じられるような気がしました。
人間が神の為につくり出すものは、時に人間の力を超える大きなものになるんだなと思いました。