2010/05/23

Barcelona

先日バルセロナへ行ってきました。 明るい太陽と、生き生きした芸術に触れられて、いっぱいエネルギーをもらえました。

まず向かったのは、モンジュイックの丘に建つミロ美術館

偶然この日は、「美術館ナイト」と言われる日で、美術館や博物館が夜中まで開いていて、どこでもフリーで入ることができる日でした。日が長くなってきたこの時期の、ヨーロッパ共通のイベントみたいです。

美術館ナイトオープンが20時からだったので、その時間まで近くの広大な公園(というか森!)を散歩してみました。緑がいっぱいで、ミロ美術館に近い場所からの眺めが本当にきれいでした。




オープンの20時ちょっと前に行ってみると、入口が長蛇の列。列に加わって待っていると、子供と一緒に来ているスペイン人が本当にたくさんいることに気づきました。









中に入って、ミロの作品を眺めていると、カラフルでエネルギーにあふれていて、大人も子供も素直に楽しめる世界だと感じました。子供のはしゃぐ声がとってもにぎやかでも、それが作品の一部のような不思議な感覚になりました。






屋内はもちろん、屋外にもユニークな作品がいくつか展示してあって、明るい空のもと、お散歩する感覚で見られます。







“なんでもあり”のように見えて、それぞれの作品には、その人独自のカラーというのがしっかりと現れているということ、芸術に必要なことだなと思います。




終わりのない道を歩んで行った芸術家の残したものから、勇気や希望がもらえるのは、私だけではないと思います。









翌日、街を散策しました。



建物がカラフル!





バロック地区と呼ばれるあたりの、趣ある小さな通りがとっても素敵でした。

変わった向きで、マリア様に出会いました。









人のたくさんいる場所からふっと入ったカテドラル、中ははひんやりして気持ちも静まります。












世界遺産のカタルーニャ音楽堂、残念ながら中には入れなかったのですが、外からだけでもモデルニスモの美しい装飾が印象的でした。









この辺りはモダンで洗練された感じ


真昼の日差しが、きらきら映るこの通りが好きでした









散策しながら、いいなと思った景色を写真に収めていると、気付いたらすごい枚数になっていました。それくらい、どこをとっても、バルセロナの街は趣のある景色に見えました。








カタルーニャの芸術家の中でも、この人の存在は異彩を放っています。


ピカソ美術館に行きました。


偉大な芸術家の作品の変遷を辿りながら見られて、その創造性と、ものすごい生命力あふれるパワーに、やっぱり元気をもらえた気がしました。






Bubo caféでちょっとひと休み。 バルセロナ生まれのプチケーキのお店で、ケーキがとっても美味しかっただけでなく、カウンター越しの景色が映画のワンシーンのようでした。










迷路のような裏路地は、どこを切り取ってもなんだかおしゃれに見えました。


色のある建物は、太陽の光でいろんな表情になります








そして、建築家アントニ・ガウディの創った、グエル公園へ。

建物のほとんどが曲線でできているのが、なんともいえない独特の世界。 色鮮やかなモザイクが、見ていて楽しくなります。







おとぎ話に出てきそうな世界。ここからの眺めは最高に綺麗でした!


こんなに異色な世界なのに、晴れ渡った空と海辺の街に、自然と調和しているのが不思議。







なんか、笑顔になります。











公園から階段や山道を登って上の方まで行くと、高台からの眺めも絶景!でした。










そして、ガウディの建築で最も有名な、世界遺産サグラダファミリアへ。
まだ建設中でいろんなところで工事をしていましたが、 そのスケールの大きさを肌で感じることができました。
東側の生誕のファサード、西側の受難のファサードの彫刻は、キリストにまつわる物語が表現されています。





内部の柱は木の幹をモチーフにつくられていて、よく見ると、いろんなところに自然のモチーフを用いた形が見つけられます。


個性的に見えるものでも、普遍的な自然がテーマになっているんだなぁとあらためて感心。。





ガウディの建築でもうひとつ、カサ・バトリョにも行ってみました。

外観から独特のオーラを放っていて、グラシア通り沿いの建物の中で、そこだけ別世界という感じがします。


青のタイルのグラデーションが美しい内部。上から差し込む光をとりいれて、自然なグラデーションになるよう工夫されていて、とってもきれい。






木の丸みのある家具や窓枠も、あたたかみがあります。


窓からの光も、空間の大切な一部









クジラの背骨のような屋根裏も、自然と風と光が入るように設計されていて、ただのデザインではないことがわかります。














独創性って、本当に人の心をとらえるものだなと、スペインに来て強く感じました。