昨日、ハーモニーさん主催のクリスマスコンサートを無事に終えることができました。
過去最多のお客様がクローバーサロンに来てくださったようで、本当に嬉しく思いました。
ビルマン君はローザンヌに留学中ですが、一時帰国での共演。室内楽などで度々共演させて頂いていますが、実はデュオは初めてでした。
ヴァイオリンソナタは、ピアノとヴァイオリンに同等の音楽的主張が与えられているので、気が抜けません。音域もヴァイオリンの旋律がピアノの右手と重なることが多いので、バランスを気をつけないと難しいアンサンブルのような気がします。でも、この組み合わせは本当に魅力的な作品がたくさんあります!これからも機会をみつけて、演奏していきたいと思っています。
この日の1曲目、バッハのヴァイオリンソナタ ホ長調 BWV1016は、もともとはチェンバロとのアンサンブルですが、ピアノで演奏してもその美しい叙情にあふれた1楽章から、すっと音楽に入り込めます。フガートで書かれた快活な2楽章、シャコンヌのアダ-ジオの高貴な雰囲気を持つ3楽章、めまぐるしい動きの中にも躍動感のある4楽章。それぞれにバッハのキャラクターを感じます。
ゲストのソプラノ・松山美帆さんを交えて、今回だけのトリオバージョン・バッハの「主よ人の望みの喜びを」を演奏しました。その他、松山さんにはフランクのPanis AngelicusやカッチーニのAve Mariaをソロで歌っていただきました。
モーツァルトのヴァイオリンソナタ イ長調 KV526は、大好きな曲です。ヴァイオリンつきピアノソナタのようなイメージですが、3楽章はピアノコンチェルトのようで難しい!でも弾いていてわくわく、幸せになれる曲です。
後半のあたまはソロでショパンのプレリュード「雨だれ」を演奏しました。その後メインで演奏したのはブラームスのヴァイオリンソナタ ト長調 作品78 「雨の歌」。とくに1楽章は優雅でさわやかな特色を持っていて、ブラームス独特の哀愁や抒情と融合したうつくしい作品です。
ビルマン君の音は本当に綺麗で、これからが楽しみな若手ヴァイオリニストです。
主催のハーモニーさんのリクエストでボルムベスクの望郷のバラードを演奏し、最後はクリスマス・キャロル「きよしこの夜」で幕を閉じました。
最後に出演者でパチリ
皆様が素敵なクリスマスを過ごされたことを願って。