2017/12/27

大好きなmalta


日が経ってしまいましたが、先日maltaの新アトリエへお邪魔しました。
布山さんのセンスあふれるアトリエは、とっても素敵でした。












素敵なグリーンや花々の香りにすっかり癒されました。 



布山瞳さんとパチリ。




お正月飾りも!






この日いただいたお花は
くしゅくしゅと重なった花びらがおしゃれな薔薇。




目の覚めるような綺麗な色のお花に手を伸ばして、
娘も嬉しそうでした。




2017/11/20

東京カテドラル聖マリア大聖堂で


先週、アッシジ会主催コンサートを無事に終えることができました。
お越し下さいました沢山のお客様、本当にありがとうございました!

東京カテドラル聖マリア大聖堂でピアノを弾く、
という貴重な経験をさせていただきました。

丹下健三建築の大聖堂、中に入ると祭壇部分の天井の高さに圧倒されます。

空席時は7秒とも言われているこの空間、
今まで経験した中で一番長い残響だったような。。

リハで弾いてみてびっくりしましたが、
アコースティックでも、1音が波紋のように広がる、そんな空間でした。




でも弾いていくうちに少しずつ慣れてきて、
不思議と心が落ち着き、
いつもよりたっぷり間を聴きました。

本番、人が入ると空席時よりも多少聴きやすくなり、
この教会独特の音響を楽しめた気がします。





演奏会の最初に、ピアノソロで主よ人の望みの喜びを、
そして、演奏会のためのイタリア語ミサの後に
ショパンの2つのノクターン作品27を演奏させていただきました。

その後も、メゾソプラノ中島郁子さんのソロや、伴奏をされた藤川大晃さんの歌曲、
主催のキアラ萌芽さんの歌、そしてキアラエアンジェリとコーロ「楓」さんによる
コーラスなど、盛りだくさんな内容。

アッシジに魅せられ、その平安な世界を表現したかった、
とこの演奏会を企画されたキアラ萌芽さん。その思いの伝わる演奏会だったと思います。

歌もピアノの音も、天から降ってくるようでした。




終演後に。
左から、私、キアラ萌芽さん、藤川大晃さん、中島郁子さん。 

素敵な時間を、ありがとうございました!




2017/11/13

ピアノと箏のデュオリサイタル



先日、
粥川愛・日原暢子 Duo Recital   〜越境と融合 革新される古典〜
公演を、無事終えることができました!

サラマンカホールいっぱいのお客様の、あたたかい拍手がうれしかったです。
本当にありがとうございました。

ソロでは
ショパンの2つのノクターン作品27
嬰ハ短調から変ニ長調へ自然につながるこの2曲を続けて演奏できて
ショパンの意図が見えたような気がします。


MCではラヴェルと後半の伊福部昭先生とのつながりを。
ラヴェルのピアノ協奏曲第3楽章のテーマと
伊福部先生の映画ゴジラのテーマの類似性について触れてみました。


ラヴァルスは、今年紀尾井ホールで弾いてから2度目の本番。
まだまだ完璧とはいきませんが、その時よりもオーケストラの音を足したり、
色彩を感じながら弾く余裕が生まれた部分もありました。
1人で弾くのは難曲ですが、思い通りに弾けた時の喜びや演奏効果は大きいと
改めて実感したので、また本番で弾けたらいいなと思います。




前半の西洋から一転して後半は東洋の世界へ。
日原さんの八橋検校みだれ、で全く異なる響きの世界になり、
最後は、共演のきっかけとなった伊福部先生の
交響的エグログのピアノリダクションを演奏しました。

リハの際に、調律師の山田さん、お箏の楽器屋さんに会場で聴いてもらいながら
楽器の配置を何度も変えて、ベストな位置を探しました。

ピアノと箏を少し向き合わせるような形で配置したことで
アンサンブルがしやすく、まさに対話するように演奏ができました。


この日を迎えるにあたって、この作品の献呈者である野坂恵子先生に
演奏を聴いていただき、貴重なご助言をいただけました。

伊福部作品独特の息の長い歌を大切にすること、そして、
ピアノリダクションは練習用で書かれたものだから、
演奏効果のためにオケの音を足して弾くことは全然構わない、
とオケとの共演の多い先生からお言葉をいただきました。

普段は手に取ることのできない貴重なオケスコアを
先生よりお借りすることができたので、
それを元に自分なりにスコアを研究し、新たなフレージングや
足した方が良いと思える音を加えて、今回は演奏しました。

最初は、ピアノの音がお箏の音を消してしまわないかと不安もありましたが、
日原さんのしなやかでハリのある音色と、ピアノのやわらかい響きが
驚くほど調和して、新しい音の世界を発見できました!

二人とも、本番の勢い、そして会場の響きを使って伸び伸びと演奏できた気がします。




アンコールには、箏とピアノのために特別にアレンジしていただいた
ドビュッシーの月の光を演奏させていただきました。
編曲者の大野 理津さんも、会場にお越しくださり、ありがとうございました。







今回の企画を進めてくださった金子根古さんと一緒に。
ホッとしたひとこま






良いホールはその会場自体が楽器になる、と
あるオーケストラ団員の方が話してくださった時なるほどなと思ったのですが、

今回サラマンカホールの豊かな響きに包まれて、
幸せなひとときでした。


ありがとうございました。






2017/09/06

モーツァルト×2@八ヶ岳高原音楽堂


先週末は、八ヶ岳高原音楽堂にて
「田代万里生&中山博之モーツァルト×2コンサート」監修&台本 真嶋雄大)
を聴いてきました!

武満徹やリヒテルをアドバイザーに、
日本建築界の巨匠・吉村順三が設計した
標高1500mの自然と音楽が調和する音楽堂。
素敵なところでした。

今回は子供を連れて初めての電車旅で
念入りに下調べをしてドキドキしながら向かいましたが
特急あずさの多目的室はとても快適だったし、小海線に乗り換えた時は
窓いっぱいに高原の緑が広がって、一気に爽やかな気持ちに。
母の気持ちをよそに、娘は抱っこ紐で何度も眠ってくれて助かりました。

無事に高原ロッジに到着し、バスで音楽堂の楽屋にいる夫に会いに。
乳児は入れないので諦めていたのですが、出演者の皆さまとスタッフの方々のご配慮で
エンジニアさんのブースで聴かせていただけることに^ ^ 
皆様の優しさが、嬉しかったです。



会場いっぱいのお客様。

台本と監修を担当された真嶋さんのプレトークに始まり、
作曲家モーツァルトに扮した二人が、珠玉の音楽にのせて、
彼の生涯を演じ聴かせてくれました。




目隠しして演奏、後ろ向きの演奏、いつ練習してたのかな笑。拍手!


短い生涯に凝縮された喜び、怒り、哀しみ、様々な感情。。。
迫真の演技と語り、そして音楽で紡ぐ構成は、
その音楽が生まれた瞬間に立ち会っているかのような気持ちになれて、
盛りだくさんなプログラムもあっという間に感じました。




ミュージカルの世界でも大活躍の田代万里生君は、藝大の同級生。
同期の活躍は嬉しく、また刺激になります。

今回縁あって夫と共演という機会に恵まれたこと、
八ヶ岳音楽堂のスタッフの方々をはじめ、企画のフューチャーデザイン内田さま、
そしてお客様に感謝です。



左から中山博之、真嶋雄大さん、田代万里生君。


私にとってモーツァルトは心の底から感動できる大好きな作曲家で
コンクールやリサイタルなどでたくさん演奏してきました

今回のような作曲家モーツ ァルトの音楽の魅力の全体像がわかる演奏会は、
一つの作品を掘り下げていくことの多いピアニストにとっても
気付きの多い機会になり、何より、聴いていて楽しい!
音楽の魅力がさらに伝わる方法を、学ばせていただいた気がします。


いつもより明るく感じる月の光や、満天の星空も高原ならではの美しさで、
出演者のみなさまと夜のお散歩が楽しかったです。

八ヶ岳高原ロッジの方々もあたたかく、小さな娘へもご配慮頂き
とても快適な滞在でした。


あとはオフショットですが、
翌朝あらためて、音楽堂を訪れてみました。
ステージの奥からは富士山まで見渡せて最高の景色でした。







帰りに星野リゾートリゾナーレ八ヶ岳へ寄ってランチ



ベビーカーでお散歩も気持ち良かったです。



素敵な思い出ができました。



2017/08/17

エンゼルクラシックス


先日、エンゼルクラシックスに出演して参りました!

産後初めての演奏会でしたが、気心の知れたメンバーと一緒に、
子供たちとそのファミリーのために演奏ができたこと、
いつもに増して幸せだなあと感じました。

自分に子供ができたことで、小さな頃から
美しい音色や素敵な音楽をたくさん聴かせてあげたい、
という想いが強くなりました。

そして、子供を見ると親しみが湧いてきて、
今どのくらいの月齢だろう とか、
この子のように我が子が歩けるようになるのはいつかな とか
興味とともにそこまで成長していること一つ一つが奇跡に見えてきて。。。
自分も変わったなあと思いました。

今までの自分に、親という目線が加わって想像力が広がるって
人として幸せなことだと思います。

音楽の楽しさに触れることが、まずは入り口。
はじめが楽しくなければその先の音楽の世界にも続かない、
と思うとファミリーコンサートとはいえ、責任は重大ですが、
少しでも、音楽に興味を持って好きになってもらえる
きっかけになれたらと願って演奏しています。



1日目




2日目

どちらも満席のお客様、本当にありがとうございました!


演奏後は出演者と、エンゼルではお馴染みの大道芸人のペッパーゼロさんも
一緒に打ち上げでした。


 左から宮原君、中山ショパン博之、ペッパーゼロさんと奥さま、スタッフの小渕さん



素敵な手品をたくさん披露してくださり、
童心に返って楽しみました!


お子様に、とかわいいバルーンを早技で作ってくださり感激。
美味しいお寿司とともに、ごちそうさまでした。


翌日は、夏にエンゼルに来るといつも出掛ける“しんばし”へ。
お店がリニューアルされていて、なんだか別のお店に来たみたいでしたが、
変わらない味のへぎそばとボリュームたっぷりの天婦羅をいただきました😋



次のエンゼルは何を演奏しようかな

また行ける日が楽しみです。



2017/07/20

育児


出産でしばらく過ごしていた実家から自宅へ戻り、
めまぐるしい日々を過ごしています。



家族の協力のもと、ピアノに向かう時間をなんとか作り出しながら
レッスンのお仕事も再開しました。


育児が始まって、新生児期はわからないことばかりでしたが
1ヶ月と4週目にしてやっと少し、
赤ちゃんの気持ちがわかるようになってきたような気がします。

母乳だけで育てていますが、娘はしっかり体重も増え、
おかげさまで元気に成長しています。

今は家の中でも抱っこ紐が大活躍。
両手があくので家の中で動いていると、自然に眠ってくれて助かったり。
でも私が疲れたときはそのまま一緒にお昼寝してしまいます。


そして、産まれた日から毎日



育児日記をつけています。

忘れたくない日々の成長の変化
3年間書き留めて、いつか子供に見せてあげる日が楽しみです。





毎日くたくただけど、幸せな充実感です。

寝てくれてやっと時間ができても、気付いたら
産まれたときの写真を見返したりしている自分がいます。。。

まだまだ新米ですが

愛情いっぱい、いっぱい

育ててあげたいと思います。





2017/06/01

ご報告



5月22日に、女の子を出産いたしました。
生まれてきてくれた時は、やっと会えたことが心から嬉しくて、感動しました。


おかげさまで安産で、今は実家で過ごしています。


毎日驚くほど変化する我が子の、
一瞬一瞬を大切にしたいと思う今日この頃。





赤ちゃん中心の生活でしばらく睡眠不足ですが、
“1つ1つ、赤ちゃんが教えてくれますので、大丈夫”
という先輩ママの言葉が、赤ちゃんと向き合う時の支えになっています。


少し時間ができると、ピアノで子守歌を弾いたり、
一緒に聴いたりしています。お勧めがあれば是非教えてください。


しばらくお休みを頂きますが 少しずつ演奏活動も復帰していく予定です。
近いうちにinformationやBlogでご報告しますね


新しい家族と共に、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


粥川 愛







2017/04/26

合唱団MORZとドイツレクイエム


先日、合唱団MORZの第7回演奏会に伴奏者として出演させて頂きました。
モルツの演奏会では過去最大数のお客様に聴いていただくことができ
大変盛会で終えられたこと、本当に感謝です。



前半リハの様子


ドイツレクイエムは連弾版で演奏させていただき、練習で弾いていたピアノソロよりも
ぐっと1台のピアノで拡がりを感じられる、ブラームスの編曲だったと思います。

本番では、合唱と指揮者そしてソリストお二人の中央にあたる位置で、
それぞれの音楽を間近で聴きながら、すべてを繋いでいく役割をより感じられました。

連弾特有のアンサンブルの難しさもありましたが、(ここは夫婦の絆を存分に発揮。笑)
約70分の大作も、正直あっという間に感じました。最後のページに来た時に、
終わってしまうのが寂しい、、とこんなに感じられたのも、
モルツの皆様と2年以上かけて積み上げてきた時間があったからだと思います。

1曲目の温かく包み込むような響きから、ブラームスがこの作品の中で一番最初に書いた2曲目の 哀愁を帯びた音楽。輝かしさを経て3曲目の長大なフーガに向かうエネルギー、
ここまで集中力が途切れず歌いきっていた合唱は素晴らしかったです。
(ここで今回は休憩)そして4曲目、 全曲中最も明るく天国的な雰囲気を持つ曲の特性を生かしたやさしい歌声、5曲目はソリストの響きに共鳴するように音楽も動き、6曲目は一転して陰りを見せますが、ソリストとともにクライマックスに向けて圧倒的な音楽に発展していきました。最後の7曲目は、大きなドラマの末、悲しむ人間は神のもとで祝福を受ける、という歌詞がずっしりと胸に響きますが、最初のテーマがヘ長調で回帰する合唱部分にはいつも感動します。
この大作に情熱を注ぎ歌いきった本番後の合唱の皆さんの充実した表情を見て、
温かな気持ちになりました。

長い音楽の旅を彩ってくださった、ソリストのお二人。
品性の感じられる奥行きのある声で、緊迫する“人間”の心を歌ってくださった
バリトンの山本悠尋さん。
作品の柔らかなフレーズを美しく、豊かな母性を感じる表情で歌い上げてくださった
ソプラノの渡邊仁美さん。

今後のご活躍をお祈りします!



指揮者の石野先生を囲み、ソリスト、ピアニストと


合唱団モルツの皆様とはもう10年のお付き合いになり、メンバーも変化をしながら、
様々な合唱作品をご一緒させていただきました。

発足当時からの団員さんの合唱に対する情熱には、いつも感銘を受けます。
そして、当日のタイムスケジュールのスタッフには、団員さんのご家族や
理由があってお休みされている旧メンバーの方々のお名前がびっしり!
今回のプログラムも、ありきたりのプロフィールと曲目紹介で終わらず、
木下牧子作品、そしてドイツレクイエムの合唱に対する想いがひしひしと伝わってくる
文章を団員さんが寄せられていて、とても読み応えのあるものでした。

モルツを愛する方々が、チラシ制作から運営まで全てを自分たちの手で作り上げている
演奏会。素敵な団だなと本当に思います。

私も関わらせていただく身として、これからも精進したいと思います。

次回の演奏会も楽しみにしています!