2009/07/28

Meisterkurse前半

20日、Prof.Vera Gornostaeva(ヴェラ・ゴルノスタエヴァ先生)のクラスの受講生を決めるオーディションがあり(受かればレッスンを受けられることになります)、1人10分くらいずつ先生の前で弾きました。結果がわかる時間に掲示を見に行ってみると、無事名前があったので一安心。日本人は私一人で、他にはロシア人、スペイン人、オーストリア人、韓国人、の名前がありました。予定表を見ると私のレッスンは次の日の21日からだったので、さっそく午後から始まった他の受講生のレッスンを聴講しました。80歳とは思えない、エネルギッシュで生き生きとした音がしっかりと鳴り響いて、小さな体からどうしてそんな音が出せるんだろう、と本当に驚きました。フォルテで弾いてるのではなく、歌っている魂がフォルテになっている感じでした。受講生への妥協のないレッスンに、気が引き締まる思いでした。レッスンを聴講した後は、夜ごはんを学校近くのFrauentorというcafeでいただきました。どうして1人前がこんなに大きいだろうと思うことはこちらに来てしばしばですが、今回もおいしかったのですが食べきれませんでした、、でも、おなかも満たされたところで19時半からは、大学のホールで今回のマスタークラスの教授たちによる演奏会を聴きに行きました。Mozartのオーボエ四重奏がこの日のコンサートの白眉でした。音楽のことだけ考えられる夢のような1日はあっという間に過ぎて行きました。

21日は初めてのレッスン。この日はMozartのConcert“Jeunehomme”を全楽章演奏しました。モーツァルトのコンチェルトの中でも大好きな曲の一つで、10月に東京の演奏会で弾く予定でいたので、まだ譜読みを始めてから1ヵ月くらいでしたが、緊張の中セカンド(ピアノでオーケストラパートを弾いてくれる人)と演奏しました。先生からは貴重な意見をたくさんいただき、とてもためになりました。レッスン後、先生から、オケとこの曲を演奏してみないかという話をいただきました!願ってもない提案に、もちろん喜んで即答しました。オケとの共演は2日後でした。暗譜を必死で始めたのは言うまでもありません笑
22日は午前中もう一人のピアノのゲスト教授であるProf.Ferenc Rados(フランツ・ラドシュ先生)のレッスンを2人聴講してきました。ゴルノスタエヴァ先生とは違った雰囲気でしたが、先生の弾く音楽が説得力があるところは同じだなと感じました。午後からレッスンがあり、RakhmaninovのEtudes-tableaux Op.39no3と8を見てもらいました。ペダルの使い方など、目からうろこのレッスンでした。ラフマニノフの後もう一度コンチェルトを全楽章を通して演奏しました。集中力を保つのが大変でしたが、弾き終わった時に、あなたの音楽を聴けて良かったとハグしてくださって、本当にうれしかったです。レッスン自体は1時間半を2回という短い時間でしたが、先生の存在が何より勉強になった気がします。

終わった後はお腹がぺこぺこだったので、聴講しに来てくれたベルギーに留学中のYukiちゃんとランチをしに行きました。英語や片言のドイツ語続きだったので、日本語で話せるというだけでこんなにも安心できるものなんだなと実感しながら、レッスンの話やお互いのことをいっぱい話しました。ランチの後はまた練習に励みました。毎日違う部屋を使いましたが、どのレッスン室にも調律のいきとどいたスタインウェイのピアノが置いてあり、窓からは素敵な景色が見え、贅沢な環境だなと思いました。

23日はいよいよオケと共演が待ってます!続きはまた後日。