2011/12/31

今年も残りわずか



今年も残りわずかですね。

 
私の2011年はたくさんの出会いと、喜び、に出会えた年。


音楽活動も自分に何ができるか模索の年でした。


先日のサラマンカホールでのリサイタルの写真をいただいたので、アップしますね。



















サラマンカホールでのリサイタルは私にとって、とても大きな演奏経験になりました。


一瞬一瞬を大切に

常に音楽と共に

2012年も素晴らしい年となりますように






2011/12/26

クリスマスコンサート

昨日、ハーモニーさん主催のクリスマスコンサートを無事に終えることができました。
過去最多のお客様がクローバーサロンに来てくださったようで、本当に嬉しく思いました。



ビルマン君はローザンヌに留学中ですが、一時帰国での共演。室内楽などで度々共演させて頂いていますが、実はデュオは初めてでした。

ヴァイオリンソナタは、ピアノとヴァイオリンに同等の音楽的主張が与えられているので、気が抜けません。音域もヴァイオリンの旋律がピアノの右手と重なることが多いので、バランスを気をつけないと難しいアンサンブルのような気がします。でも、この組み合わせは本当に魅力的な作品がたくさんあります!これからも機会をみつけて、演奏していきたいと思っています。

この日の1曲目、バッハのヴァイオリンソナタ ホ長調 BWV1016は、もともとはチェンバロとのアンサンブルですが、ピアノで演奏してもその美しい叙情にあふれた1楽章から、すっと音楽に入り込めます。フガートで書かれた快活な2楽章、シャコンヌのアダ-ジオの高貴な雰囲気を持つ3楽章、めまぐるしい動きの中にも躍動感のある4楽章。それぞれにバッハのキャラクターを感じます。

ゲストのソプラノ・松山美帆さんを交えて、今回だけのトリオバージョン・バッハの「主よ人の望みの喜びを」を演奏しました。その他、松山さんにはフランクのPanis AngelicusやカッチーニのAve Mariaをソロで歌っていただきました。



モーツァルトのヴァイオリンソナタ イ長調 KV526は、大好きな曲です。ヴァイオリンつきピアノソナタのようなイメージですが、3楽章はピアノコンチェルトのようで難しい!でも弾いていてわくわく、幸せになれる曲です。

後半のあたまはソロでショパンのプレリュード「雨だれ」を演奏しました。その後メインで演奏したのはブラームスのヴァイオリンソナタ ト長調 作品78 「雨の歌」。とくに1楽章は優雅でさわやかな特色を持っていて、ブラームス独特の哀愁や抒情と融合したうつくしい作品です。



ビルマン君の音は本当に綺麗で、これからが楽しみな若手ヴァイオリニストです。


主催のハーモニーさんのリクエストでボルムベスクの望郷のバラードを演奏し、最後はクリスマス・キャロル「きよしこの夜」で幕を閉じました。




最後に出演者でパチリ



皆様が素敵なクリスマスを過ごされたことを願って。










2011/12/15

花ふらりミニミニコンサート・3日目


弟子屈に滞在して3日目、あっという間に最終日。
この日の朝は硫黄山を見に行きました。



独特の臭いが漂う中、噴煙の上がる山まで歩いて行きました。 





    水たまりも、ぼこぼこと沸騰して熱いお湯。



でこぼこの岩山に登ると足元があたたかく、
今にもこの辺りから煙が噴き出すのではないかと思えました。



      三人そろって山を下り、再び雪道を歩いて戻りました。



花ふらりミニミニコンサート二日目、前日に聴きにきてくださったお客様が、とっても良かったからと、この日も足を運んでくださったり、その噂を聞いて予約をしてくださるお客様がいたり、とても嬉しかったです。同じプログラムでも、演奏は全然違うものだったと思います。 

この日は、昨日の晴れた景色とガラッと変わり、外は雪が降っていました。













アンコールは、武満徹の小さな空と、ラストにはベートーヴェンの第九から4楽章を抜粋した喜びの歌を演奏しました。

大きな拍手とお客様の気持ちが伝わってきて、とても幸せな気分でした。



今回お世話になった方々と最後にパチリ。

宿・花ふらりの藤原家の皆様、左から
朋子さん、光政さん、多美さん、私、恵理子、新見君、そして演奏会企画や滞在中いろんな場所へ私たちを案内してくださった水岡さん。




 また来たいと本当に思える場所でした。

たくさんのあたたかい人と出会い、音楽を共有できたこと、心から感謝です。









2011/12/14

花ふらりミニミニコンサート・2日目



朝起きると、窓からはこんな銀世界。
この日も晴れ渡った青空の下、枝の先や雪の表面がきらきら光っていました。


みんなで朝食をとった後、散歩に出掛けました。
そこで出会ったのは、本物の白鳥の湖!   屈斜路湖で、優雅におよぐ白鳥たち


この辺りは掘ると温泉が湧いて出てくるそうで、湖と砂浜の間から湯気が立ち上っていました。
白鳥さんたちも、あたたかいお湯で心地いいのでしょうか。
この辺り一帯にたくさん集まっています。



持参したパンをあげると、いっぱい集まってきて奪い合い、、、
優雅なイメージとは違ったアグレッシブな面も。


 
            でも、青空と澄んだ青い湖をすーっと泳いでいく白鳥は、やっぱり美しかったです。



 花ふらりミニミニコンサートは2日公演で、1日目は早くから満席になる好評ぶりでした。

     
         こんな所で、演奏してきました。ピアノを弾いていると目に前に自然が見えて気持ちいい!



前半は日本歌曲の山田耕筰作品を中心としたプログラムで、二人とも日本語をうつくしく歌ってくれました。とくに前半の日本歌曲は、この背景の自然と音楽がとても合っている気がしました。
演奏しているとなかなか景色をじっくり見られませんが。。。



前半のラストはピアノソロ。
日本歌曲の世界とは一変、リストのラ・カンパネラとファウストのワルツを演奏しました。






休憩をはさんで、後半はオペラの世界。
ドニゼッティやモーツァルトの二重唱、ペルゴレージ、ビゼーやプッチーニのアリア、ソプラノとバリトンのオペラ名曲集でした。登場の仕方や演技で、こんなにも会場と一体になれるんだなァと、伴奏を弾きながら会場の熱気を感じました。


譜めくりをしてくださったのは、宿・花ふらりのオーナーで、元タカラジェンヌの藤原多美さん。
お忙しい中譜めくり、ありがとうございました。




                                             今日も無事に終わりました。とパチリ。
     お見送りの際、あたたかいお言葉をかけてくださったお客様、本当にありがとうございました。
アンケートに書いて頂いたメッセージ一つ一つ、目を通しながら、こんな風に感じてくださったんだと、いつも学ばせてもらっています。


打ち上げは、地元の方にも大人気のお店、いなか家 源平さんにて。全部本当においしかった~

生牡蠣、酢牡蠣、焼牡蠣、とろけました
じゃがいもだけのさくさくコロッケをお塩で。う~ん、また行きたい


この日12月10日は皆既月食の日で、宿の外で月を見ました。 

新見君、宿にあったミニ望遠鏡で熱心に観察中。
肉眼で月が徐々に暗くなっていくのを見ることができました。月が赤くみえるって本当に神秘的。


                                                   
 暗い夜空にまんまるの満月。

私のカメラ技術ではぼけてしまってうまく撮れませんでしたが、空にぽっかり穴があいているかのような光景でした。




寒さをちょっと我慢して、ガレージで仰向けになると、流れ星がいくつも見えました。

月食中で暗くなった時、周りの星がさらによく見えて、天の川まではっきり。
こんなに満天の星空を見たのは生まれて初めてでした。

素敵な一日でした。








2011/12/13

東北海道へ ・1日目


岐阜でのソロリサイタルが終わってほっとするのも束の間、先週末は花ふらりさんのコンサートで、北海道弟子屈へ行ってまいりました。

大自然に触れ、音楽を通してあたたかい人たちに出会い、美味しいものをいっぱい食べて、たくさんのエネルギーをもらいました。

写真と共に、思い出を共有できたらと思います。


一日目、共演者の新見君と恵理子と羽田空港を7時55分に出発し、9時40分には女満別空港へ到着。

マイナスのキーンとした空気、あたり一面きらきらと銀世界で、なんだかワクワクしながら、宿・花ふらりまで、しばしドライブ。


 途中、美幌峠から屈斜路湖を眺めました。
きれいで思わず歓声!でも寒すぎてあまり外にはいられません。。。  



この日は、宿に荷物を置いてすぐに、和琴小学校でミニミニコンサートをさせてもらいました。


 全校生徒11人の小学校、みんなで作ってくれたコンサートの飾り、嬉しかったです。
音楽室にある絵を外して、この日演奏する作曲家を並べて見たものの、シュール!?


日本の歌からオペラの名曲まで、歌の二人が盛り上げてくれました。最後は、和琴小の校歌をみんなで歌いました。歌う際、どうやったら通る声が出るか、音楽的になるか、など声楽家ならではのアドバイスを加えながら、伴奏を弾いていても、最初と最後ではっきりと違いがわかるくらい、みんな大きな声で歌ってくれました。
この日のこの時間を、今後も忘れないで歌ってほしいな。


コンサートを終えてから、摩周湖に連れて行ってもらいました。
まさに神秘的な絶景。

夕方だったので、短い時間でどんどん表情が変化して、美しい光景でした。



みんなで夕日に向かって、こんなポーズ




目の前に水平線が見えました。
大地を感じる瞬間




 日が暮れると空はラベンダー色に。
月がぽっかりと浮かんで、現実とは思えない完璧な自然を見つめていました。



この後、地元でとれた新鮮なミルクを使ったアイスクリームや、宿でのジンギスカン料理など、とってもおいしい時間を過ごさせていただきました。あぁ、また食べたくなってきた。。


続きはまた明日





2011/12/04

サラマンカホールでリサイタル



昨日、無事に故郷・岐阜でのピアノリサイタルを終えることができました。サラマンカホール主催の500シリーズに地元アーティストとして出演でき、このような素晴らしいホールでリサイタルができて幸せでした。またチケットが完売したそうで、満席のお客様に見守られて演奏できたこと、本当に感謝です。心から、ありがとうございました。


プログラムは以下の通り

シューマン   : 暁の歌 作品133


リスト        : パガニーニによる大練習曲より第3番 「ラ・カンパネラ」

グノー/リスト : 歌劇「ファウスト」のワルツ

ショパン      : 24の前奏曲 作品28


このホールの包み込むような響きに耳を研ぎ澄ませると、アイデアがふつふつと湧いてきます。
残響が2.1秒(空席時)だそうですが、弾いているとそこまで長くは感じません。会場で聴くととても響いていて、その感覚と現実の音とのバランスをとるのも、大きなコンサートホールでは大事なセンスだなあと思います。リストのラ・カンパネラは、弾きまくる傾向になりがちなリストの演奏スタイルを考え直し、音質にこだわって弾きたいと思い演奏しました。ファウストのワルツは、カンパネラとは性格をガラッと変えて、生き生きと楽しんで演奏させてもらいました。

さて、この500シリーズの義務(?)でもあった、あまり得意ではない“お話”ですが、NHKカルチャー講座などで話す経験が功を奏したのか、お話良かったよ、とたくさんの方に声をかけていただきました。少しほっとしております。。

後半は演奏のみに集中させていただきました。24のプレリュードはずっと演奏会で弾いてみたかった作品。こう弾きたいという想いが、自分の中で強くあった作品です。学生のころから、日本やワルシャワでも、たくさんの演奏に出会いました。ひとつひとつの調性の性格、色、精神が連なって、24曲目ラストのニ短調を弾く時は心の中で泣きそうになるくらい感動します。

完成形はまだまだこれから探し続けながら、今後も弾き続けていきたいと思える作品です。
アンコールは、シューマンのトロイメライとショパンのマズルカ作品33-3ニ長調を演奏させていただきました。


写真はリハーサルの様子。また後日、本番の写真ができたらアップします!



2011/11/23

野村亮太さんSax Recital


 ちょっと遅くなってしまいましたが、先週土曜に野村亮太さんのサックスリサイタル、無事終了しました。N.バクリやオルブライトなど、ピアノソロではあまり馴染みのなかった作曲家の作品、サックストリオやシューマンの作品もサックスで聴けて、新鮮な気持ちで楽しめました。

 アンサンブルのように誰かと創る音楽は、自分のペースだけではないので、本番で予測できないことがソロ以上に起こったりしますが、その緊張感の中、息が合うときは本当に大きな音楽の力になり、そこが醍醐味なのかなあと思います。

 アンサンブルピアニストって本当に大変だけれど、やりがいがあります。今回のリサイタルのような意欲的なプログラミングは本人のやる気が十分になければやり遂げられないこと。このような機会をつくってくれた野村さんに感謝です。野村さん、お疲れさまでした。そして、大荒れの天気の中、聴きに来てくださったお客様、本当にありがとうございました。


N.バクリのトリオでは、ゲストの大川千都さんと3人で共演しました。譜面台で隠れてしまってますが。。。バクリのトリオは、ミステリアスな1楽章、重厚感漂う2楽章、3楽章はリズミックでのれる曲なのですが、演奏は本当にスリリングでした笑


                                                
  終わった時は、この表情:)アンコールのピエルネの3つの歌は、ヴィクトルユゴーの詩とさわやかな曲調が魅力の曲ですが、ソプラノサックスでも吹いて!という最前列に座っていたお客様のリクエストを野村さんが快く受けて、2回違った表情で演奏していたのが印象的でした。



終演後の打ち上げで。ちょっとほろ酔いです。
いっぱい話して打ち解けられる時間って大切ですね。






2011/11/14

クローバーイブニングコンサート


 
先日、ハーモニーさん主宰のクローバーイブニングコンサートで演奏をしてきました。

聴きに来てくださったお客様、そして募金をしてくださった方々、本当にありがとうございました!




前半のソロでは、また課題がたくさん見つかりましたが、静かに耳を傾けてくださったおかげで、シューマンの暁の歌は、“静謐さ”をいっそう感じながら弾くことができました。


後半は連弾で、中山さんとブラームスの16のワルツ作品39を演奏しました。ブラームスとクララ・シューマンはどんなふうに演奏したのだろうと想いを馳せながら。15曲目は有名なイ長調のワルツですが、夢のように美しいこの曲から一転、最後の曲がニ短調で静かに締めくくられるところがブラームスらしいというか、なんともいえない感情になります。


ちょっとお話も交えながら。アンコールはブラームスのハンガリア舞曲嬰ヘ短調をこの日一番熱く?演奏させていただきました!あたたかい拍手、ありがとうございました。









聴きにきてくださったお客さまと




 
 
 
 
 
   


 
ハーモニーの方々と最後に記念撮影。


みえないところで支えてくださるたくさんの人たちに感謝して、明日もピアノに向かいたいと思います。