この地で活動をした音楽家は、バッハ、シューマン、メンデルスゾーン、ワーグナーなど錚々たる顔ぶれです。今回は、偉大な作曲家ゆかりの場所に足を伸ばすことができました。 写真は左からYuliaとElena。二人とも先日一緒に演奏会に出演しました。モスクワ音楽院の学生で、マスタークラスではゴルノスタエヴァ先生の受講生でした。前日話をしていた時に、偶然にもほぼ同じ予定で彼女たちもLeipzigに行くことが分かり、せっかくだから一緒に観光しよ
う!ということになりました。不思議な組み合わせですが、3人で交代でカメラを撮りあっこし、日本語とロシア語のガイド片手に、音楽家ゆかりの場所を訪れる楽しい数時間でした。
右の写真はメンデルスゾーンハウスの中庭で。今年はFelix Mendelssohn(1809-1847)の生誕200年で、彼の作品が演奏会で取り上げられることも多い年です。作曲だけでなく絵の才能にも恵まれていた彼の自筆の絵画や、安らかな顔のデスマスクを間近で見ることができ、彼の音楽に共通するうつくしさを見た気がしました。
その後、教会を出た正面にあるバッハ博物館に行き、自筆の楽譜や残された当時の資料を見ることができました。歩き疲れたこともあり、しばらくみんなで音源をじっくり聴きました。Leipzigは新しいものと古いものが共存しながら、WeimarやEisenachとは趣が異なる都市という印象でした。音楽家にとっては、永遠に魅力のある場所だと思います。
YuliaとElenaとは、トーマス教会の後、最後に行ったニコライ教会でお別れをしました。お互いの言語も違うため、同じレベルで話せる英語でやりとりでしたが、音楽が好きという共通点が、私たちを結んでくれました。この出会いに感謝しながら、1人でワルシャワの帰路につきました。