2012/12/31

お正月

 
 

 
今年も無事に年越しを迎えられました。
 
2012年は私にとって、新しいことがたくさんあった一年でした。
演奏活動と同時に、4月からは大学に勤め始め、ピアノを教えるということに試行錯誤しながらも、
新しい発見がありました。私生活では結婚をし、
これまでの自分にはなかった考え方が芽生えたような気がします。

 
2013年もさらに充実した年にできるよう、支えてくださる人に感謝を忘れず、
一瞬一瞬を大切に過ごしていきたいです。

 
「星の王子様」というサンテグジュペリの名作に関して、ふと見たテレビでのひとこま。
 
「生きることより大切なこととはなんですか」
 
という問いかけをされた先生が答えた、
短い一言が忘れられません。それは、
 
“どう生きるか”
 
“どう”生きて行くか、この深い問いを常に思っていたいと思いました。



 
さて、今年も実家で、いつものお正月飾りを出しながら、
新しい年を迎えようとしています。
 
玄関には白とピンクのまゆ玉をつるし、
(かわいいでしょ?これをしていると年の瀬って感じがするんです)
 
まっすぐな大王松と、朱色の実の千両、珍しい雲竜梅を生けました。
(ほとんど母に教わりながら。。)
 
鏡餅を飾り、
 
まんまるでかわいいヤマゴケと五葉松、
 
 
 
和紙でできたこんな飾りも並べてみました。
 
 
 
そして、知り合いの方が打ち立てのお蕎麦を持ってきて下さるので、感謝していただきます。
 
ああ、書いてるだけでも日本のお正月っていいなって思えます。
 
季節感、思いやりの心
やわらかな感性で、音楽とも向き合っていきたいです。

 
 
みなさま、よいお年を!
 


 

お気に入りの場所へ

 
みなさま、お元気ですか?
 
師走で何かと忙しい日々を送っていましたが、あっという間に大みそかになってしまいました。
書けなかった日々もいろんなことがあったのですが、ちょっとだけ近況、ご報告です。
 
年賀状などがひと段落した頃、毎年恒例になってきましたが、葉山と鎌倉へ行ってきました。
 
今回、素敵なお店を見つけましたよ。

鎌倉長谷に、Nadiaという雰囲気もお料理も大好きなお店があったのですが、数年前になくなってしまって残念だなぁと思っていました。ところが、同じシェフが新しくMannaという名前でオープンしたお店があることを最近知り、運よく予約ができたのでランチに行ってみました。大きな看板もなく通り過ぎてしまいそうな場所ですが、隠れ家のようで、ゆっくりお食事を楽しめます。
モダンだけど気取りすぎない洗練されたお店で、お料理もとってもおいしかったです。
自家製ジンジャーエールが美味しくておかわりしてしまいました。また是非行きたいです。

 
鎌倉をちょっと散歩して、雪ノ下にあるgramというアクセサリー屋さんへ。アクセサリーをたくさんつける方ではないのですが、ここの繊細なアクセサリーは好きで、鎌倉に来ると必ず立ち寄ります。あえて東京にもお店を出さないそうで、ここにしかないので、とっておきの場所です。



実家のおみやげに鳩サブレなどを買って、葉山へ。




音羽ノ森ホテルから眺めた夕日、とってもきれいでした。
 
 
次の日は東京に帰る途中、IKEAに寄って本棚や収納グッズを買いました。
家に帰ってから、家具の組み立てやお部屋の模様替えもして、気分一新♪
 
 
お気に入りの場所に行って一年を振り返ってみたり、
いつも過ごしているお部屋の模様替えをして、気持ちもすっきり。
 
新しい年に向けて、動き出したいと思います。
 




2012/11/16

Diners Club Artist Support Program

 
11月14日、ダイナーズクラブ銀座ラウンジにて演奏をしてきました!
会員様要予約のコンサートにも関わらず、たくさんのお客様に来て頂き
本当にありがとうございました。
 
今回共演させてもらったSaxの作田聖美さんは、大学時代に共演させてもらってから
度々一緒に演奏してきた、気心の知れた音楽家。
綺麗な彼女ですが、クラシックも即興もクールな表情で演奏するのでかっこよさも抜群なのです。
 
アルマーニビルに入った瞬間から日常から切り離された空間になりますが、
エレベーターで5階まで行き、落ち着いたダイナーズクラブの素敵なラウンジへ。
今回コンサートに関わってくださったスタッフの方々の心配りや柔軟な対応は素晴らしかったです。
 
1時間のプログラムは、告知と少し変更した以下のプログラムに、二人で決めました。
 
      ブートリー :ディヴェルティメント
ゴーベール :マドリガル
             ドビュッシー :「ベルガマスク組曲」より “月の光”
デュクリュック :ソナタ 第1,2,4楽章
                  ラヴェル :亡き王女のためのパヴァ―ヌ
          ショパン :ワルツ op.64-2 嬰ハ短調、エチュードop.25-11 イ短調 “木枯らし”
ガーシュイン :ラプソディ イン ブルー
 
MCは手帳を見ながら(笑)、もう少し時間配分を考えて話せるようになるのが
今後の課題です。
 
デュクリュックのソナタは、聖美ちゃんの卒試で奏楽堂で初めて共演した思い出いっぱいの曲で、
今回再び演奏できて嬉しかったです。
ラプソディーインブルーはSaxとPianoバージョンで、とても新鮮でした。
 
アンコールにはパッションあふれるリベルタンゴを演奏させていただきました。
 
 
写真はまたまた応援して下さる素敵な方より
 
 
ダイナーズクラブさんから大好きな白バラやダリアの入った花束を頂きました。演奏後、ぱちり。

 
今回が第8回のDiners Club Artist Support Programは、
東京藝術大学の佐野靖教授プロデュースによる
将来を嘱望される若手音楽家のサロンコンサートで、ダイナーズ銀座ラウンジにて
定期的に開催されています。

 
演奏できて、本当に幸せだなあと感じたと同時に、
演奏の経験が、音楽家を育てるのだと実感しています。
是非続いていくことを願って。
 

 
おまけ
 
 
 
今朝は、演奏会でお客様に頂いたオペラが私の朝食でした。
かわいいサイズで食べやすくて、とっても美味しかったです♪
 
 
 
 
 
 
 

2012/11/07

Wedding

 
先日、結婚しました。
 
想像以上に準備は大変だったけど、
大好きな人たちに囲まれて
この上なく幸せな一日でした。
 
これから、二人で力を合わせながら
愛に溢れたあたたかな家庭を築いていきたいと思います。
 
音楽家ふたり
 
お互いを尊重し、高め合える関係でずっといたいと思っています!
 
 
 
 
 
結婚後も、粥川愛として演奏活動を行います。
今後も、どうか温かく見守ってください
 
心から
 
 
 
 
 

2012/10/30

秋の演奏会

***

秋も深まってきましたね。
今日はどんな格好で出掛けようかとセーターやブーツを前に悩むのも楽しい季節になりました。
 
10月中、風邪をひいてしまった時もありましたが、私は元気です。
ここ最近、ブログを書くことができなかったのですが、
10月の演奏会を振り返りながら更新したいと思います。




10月4日には桜美林大学荊冠堂で、演奏してきました。
今思えばこの日は本当にポカポカ陽気で、大学までのバスの中でウトウト。。。笑
大学で講師としての演奏させていただく初めての本番で、良い緊張感もあり、
20分のアフタヌーンコンサートは、あっという間に感じました。

チャペルで演奏させてもらえたので、1曲目はバッハの平均律Ⅰ巻から嬰ト短調を弾きました。
この曲は受験で弾いた曲のひとつで、あらためて弾きたくなって今回選んだのですが、
その時にはわからなかった良さを感じながら弾けるようになってほんの少し嬉しくなりました。

続けてドビュッシーやリストも演奏しましたが、
天井からの自然光で、鍵盤が明るくなったり、雲がかかって陰ったり、
転調していく音楽のようだなぁと、この環境に感動しながら演奏していました。


聴きに来て下さったお客様、ありがとうございました!
アフタヌーンコンサートは地域の方だけでなく、広く一般に公開している無料コンサートです。
午後のひととき、素晴らしい講師の先生方の演奏を聴きに、
是非また桜美林大学へ足を運んでみてください。


10月10日は、六本木のデザインKオフィスクラブコンサートで姉妹で演奏してまいりました。
お食事とワインを楽しみながら演奏を聴いていただくというスタイルで、秋に因んだ日本歌曲、
ピアノソロはショパン、リスト、ドビュッシーを、最後は有名なオペラアリアを数曲。
お客さまとの距離が近い分、熱気や反応がじかに感じられて、演奏にも影響が出ます。
おかげさまで楽しく演奏させていただきました。

 
あーまたオフィスクラブの方々や会長さんと写真を撮りそこねてしまいました。。次回は是非。

お客様のとっても良いカメラで撮っていただいた写真、鮮やかに記憶もよみがえる気がします。
 
 
2013年の1月9日には、新年のオフィスクラブに華やかな演奏家の方々と共演予定です。
明るい年になることを願って演奏したいと思います!また演奏会情報は更新していきますね。
 
 
 
先月のリサイタルに来て下さった詩人の小島俊明先生から、こんな一句を頂きました。
 
 
秋の指  こころの井戸汲む  金砂子


*****
 

せわしない時間の流れの中でも、芸術の、音楽の秋を楽しんで、
心を潤したいと思います。
 
 
 
 
 

2012/09/17

ソロリサイタル@design K hall

 
ソロリサイタル、無事に終わりました。
みなさまのおかげです。
 
一人で東京でリサイタルをするのは初めてで本当に大変だったけど、
来て下さったお客様の笑顔やあたたかい感想、落ち着いて振り返ってみて、
やって良かったと思っています。
 
シューマンの暁の歌、グリーグのバラード、ショパンの24のプレリュード、
どの曲も思い入れがあり、素敵な作品たちです
 
今回弾けたことを、とても幸せに思うと同時に、ソロで聴かせる時のペース配分や
本番の自分自身のコントロールの難しさも感じました。
 
課題もありましたが、
感動してくださるお客様に出会う度、疲れも吹き飛んで笑顔になれました。
 
 
途中アップにしていたヘアからUピンが鍵盤に落ちてきたり、
いつも絶対にしないところで事故があったり、、
自分でも予期しないことが起こるのが本番です
 
一瞬たりとも流れを止めることはできないし
 
一瞬がものすごく長く感じたり 短く感じたり
 
でも、音楽の中で生きています

 
 アンコールを3曲も弾けたのも、嬉しかった
 
今回の経験すべてが私の支えになっています。
 
私の要望をかなえてサポートしてくださった会場のデザインKさま、
ピアノを最高の状態にメンテナンスしてくださった調律師の吉野さま
そして聴きに来て下さったたくさんのお客様
 
本当にありがとうございました。

お客様から写真をいただきました
 
 
 

2012/08/17

Master Class at Keszthely


8月も半ばを過ぎましたが、猛暑の日々ですね。

私は先日、ソコライ・バラシュ先生というピアニストのマスタークラスを受講するため、ハンガリーへ行ってきました。先生とは今年6月シューマン国際コンクールで知り合い、そこで聴いた演奏が私にとって衝撃的な素晴らしさだったので、レッスンにも興味が湧いたのです。
今回はツヴィッカウで一緒だった藝大の後輩・五味田恵理子ちゃんと日本から出発。

ブダペストへ向かう乗り継ぎの空港で、偶然にも藝大の渡辺健二先生とお会いし、ブダペスト市内までご一緒させていただきました。なんて幸運!
ブダペストに到着してから、初めて訪れるハンガリーで右も左もわからない中、切符の買い方や電車の乗り方など、役立つ情報を教えて頂けて、本当にありがたかったです。しかもソコライ先生とはリスト音楽院でほぼ同期だったそうで、世間は狭いなあと感じました。

 

翌朝Keszthelyケストヘイというマスタークラスが行われる場所へ電車で向かいました。
ブダペスト南駅から約3時間。
車窓から、美しい水色のバラトン湖が見えてきた時は二人で歓声でした!


 



マスタークラスの会場は、Festetics Castleフェシュテティッチ宮殿という白亜の美しいお城で、
建物中央にあるサロンで毎日レッスンがありました。

天井が高く、響きもやわらかで、気持ち良くピアノの音に耳を傾けられます。





先生のレッスンは、なんといっても先生が弾いてくださる音楽の説得力がすごくて、
言葉はいらないと思ったほど。聴き方、耳そのものが変わってくる感じがしました。

自然体で伝えながら、音楽に妥協がないって、できそうでなかなかできないことだと思います。
私にとって、教える立場になって初めて受けたマスタークラス。
個人レッスンで教わったことは勿論、聴講をして、その教え方にも感銘を受けました。


いつかこんな伝え方やアイデアが自分の中から湧いてくるといいなぁ。


ハンガリーのリゾート地、ケストヘイ。
しかし、最初の数日は日本に負けない猛暑で、クーラーもなく窓も開けられない音楽学校でさらうのは一苦労。。でも朝と夜はカラッとして過ごしやすかったです。
同じ部屋で住んでいた友人がテーブルに置いていた一皿のポテトチップスが3、4日経ってもパリパリと音をたてていたのでびっくりしました笑





お食事やお部屋はシンプルでしたが、宮殿の一部に住むのは優雅で贅沢な経験。

自分のレッスンがない時は、各国から集まった他の受講生の聴講したり、
近くの音楽学校で練習させてもらったり、街を散策したり、いろんな国籍の受講生と話をしたり、
 
 
ゆっくりと時間が流れる中で過ごしました。








環境にも慣れてきた頃、宮殿から歩いて30分くらいのバラトン湖に受講生何人かで出掛けました。水平線の向こうに丘が見えて、これは湖だとわかるのですが、本当に広い。
中欧最大の湖だそうです。


 



波もなく静かな湖岸では、くつろいだり、思い思いに泳いだりする人たちの中で、
私は足だけパシャパシャ・・・でもみんなで写真をいっぱい撮りあって、楽しく過ごしました。






水に反映された夕暮れの空色
美しかったです。





フェシュテティッチ宮殿はケストヘイの観光名所で連日たくさんの観光客が来ていたのですが、
私もレッスンが終わったある日、友人と博物館見学ツアーに参加してみました。

フェシュテティッチ家は17世紀にクロアチアから移住してきた貴族で、建物内部の肖像画や調度品のある美しい間を順々に見て回りました。


 



中でも印象に残ったのがヘリコン図書館。
9万冊はあると言われている、分野別に天井近くまで並んだ蔵書。
戦争の時代にも大切に保管され、今でも現役の本たち、ずっと受け継いでほしいと思いました。






リハーサルにて

マスタークラス最終日、午前中はグリーグのバラードをレッスンで見てもらい、午後からリハ、
そして暗くなり始めた頃、ガラコンサートが始まりました。先生と受講生11人による演奏会。

はじめに先生がメンデルスゾーンの無言歌より3曲を演奏し(来月全曲レコーディングがあるそうです)、次にシューマンの暁の歌より3曲を演奏させていただきました。時間的なこともあり3から5曲目を抜粋で、流れは悪くないのですが、いきなりリズミックな3曲目から演奏に入りこむのが難しく、やっぱり5曲すべてで完成された作品なのだと実感しました。その後も先生が考えられた、流れの良いプログラム構成で受講生が演奏してゆき、私は最後にも、リストのラ・カンパネラを弾かせていただきました。。。先生の直後やトリに演奏するのは緊張しましたが、個性さまざまな受講生の演奏を聴くのも面白かったです。





最後に出演者で集合






一緒に行った五味田恵理子ちゃんと。

かわいい見た目からは想像できないくらいエネルギッシュで、のびのびした音楽の持ち主で、
これからが楽しみな若手ピアニストです。
実の妹と名前が(漢字まで!)一緒で、本当に妹のようでした。笑




 


ソコライ先生とパチリ。
終わってからいただいたご高評、嬉しかったです。


自分の音楽を探して
また明日からも精進したいと思います。




2012/08/03

Sonata for Piano and Violin


今日は素敵な会場ムジカーザで、ヴァイオリニストのビルマン君との演奏会でした。
モーツァルト、ベートーヴェン、フランク、どれもヴァイオリンソナタの名曲で、二人の音楽性が問われる、緊張のプログラムでしたが、たくさんのお客様、支えてくださったスタッフのお力で無事に演奏会を終えることができました。ありがとうございました。

ビルマン君とは度々共演させてもらっていますが、回を重ねるごとにわかってくるもので音楽できることは幸せなことだなぁと思います。合わせの時は冗談ばかり・・笑 ですが、演奏すると一変、アーティストの顔が見られて、今回も一緒に弾いていてとても楽しかったです。

終演後、お客様とお話ができて、いろんなご意見を聴かせてもらいました。
今日の経験を励みに、また明日からも精進したいと思います!



お客様から頂いた写真より


夏本番ですね、みなさま、素敵な夏休みを!




2012/07/18

ダブルコンチェルト


先日、大垣にて“2本のチェロ&2台のピアノによるコンサート”無事に終わりました!

愛知室内オーケストラの皆様とのアンサンブル、指揮者の角田さん、そして河村さんとのピアノデュオ、舞台でドキドキワクワクしながら、モーツァルトを演奏できました。
聴きに来て下さったお客様、あたたかい拍手をありがとうございました。

前日のリハから本番まで、あっという間でした。オケとの共演は本当に楽しい。
ソロで本番演奏しているときは、平常とは異なる時間に身を置いていて、
その中を音と共に、むしろ自分が音になって、勇気を持って進んでいる感じがするのですが、
今回のようなアンサンブルの場合はもっと複雑にさまざまな時間が交差する感じ。

良いことだけではなく毎回反省点もありますが、
本気だから、やっぱり楽しいと感じるのだと思います。

 


二人のチェリスト、息子さんのアンドレアス・ティムさん、お父様のユルンヤコブ・ティムさんの演奏も素晴らしかったです。舞台袖で聴いていた時は、チェロの音が床からじりじりと伝わってきました。クレンゲルの2本のチェロのためのコンチェルトは、メロディーラインが常に二人の奏者で弾かれるので、流れがピタッと合った二人の演奏は訴えてくるものがありました。

終演後、ゲスト出演者でパチリ。

             左から、指揮者の角田鋼亮さん、ユルンヤコブ・ティムさん、河村義子さん、私、アンドレアス・ティムさん

 
河村さんは、この演奏会の企画や運営側にも携わりながら演奏もされて、それがどれだけ大変なことか想像できるので。。本当にお疲れさまでした!

今回の演奏会でつながったすべてのご縁、大切にしていきたいと思っています。




2012/06/23

Dresden


コンクールが終わって次の日、参加していた藝大の後輩の亜沙紀ちゃんと、Dresdenドレスデンに行ってきました。Zwickauから電車で一時間半ほど。

エルベ川から眺めた、バロック様式の壮麗な建物が並ぶ街並


ザクセン料理も、滞在中すっかり好きになりました。
Radlerラードラーという、ビールとレモネードをミックスした飲み物に今回ハマリました。
でもohne alkohol(アルコールなし)で。。笑




戦後再建されてよみがえったドレスデンのシンボル、フラウエン教会
明るく神々しい内部は圧倒されます



夕方、ワルシャワでずっと妹のような存在だった有香ちゃんが、はるばる電車で会いに来てくれて、嬉しい再会でした。


Semperoperゼンパーオペラで当日チケットを手に入れて、
モーツァルトのLa clemenza di Tito「皇帝ティトの慈悲」を鑑賞しました。
斬新な演出でしたが、なかなか面白く、オケも見える場所だったので鍵盤奏者と歌手との対話や、アリアで美しく伴奏するクラリネットとオーボエの音色が印象に残りました。




ドレスデンは灯りのともった夕暮れから夜の時間の街が、いっそう素敵でした。

有香ちゃんと夜中おしゃべりをして、途中でさすがにダウンでしたが、、
次の日はちょっと早起きして有香ちゃんを駅まで送り、午前中から、アルテ・マイスターやアルベルティーヌムへ一人でふらっと出かけて、美術鑑賞してきました。
コンクールまで張りつめていた緊張などから解放されて、この数日でリセットされた気がします。




Leipzig


Zwickauツヴィッカウに行く前後、そしている間も、時間をみつけてLeipzigライプツィヒに立ち寄りました。3年前にWeimarワイマールにマスタークラスに来た帰りに初めて行った以来で、懐かしい思い出いっぱいでした。

何度行っても、音楽家にとっては夢のような街だと思います。


トーマス教会前のバッハ様


バッハの眠る場所。

向かいにあるバッハミュージアムも、以前行った時からリニューアルされていて、
実際バッハが作曲したオルガンや、音源や当時の楽器の音色を聴くコーナーや、その他にも色々楽しい仕掛けがあって充実の内容でした。

今回初めて、グラッシィミュージアムにある楽器博物館にも足を運びました。古楽器のコレクションが充実していて、見たこともないような形の楽器に出会い、日本語の丁寧な解説もいたるところに設置してあって、ここに来る日本人は多いのかなぁと思いました。



シューマン、リスト、ワーグナー他偉大な芸術家が通った歴史のあるCoffe Baumで
友達とランチしました。お腹いっぱいになるボリュームだったけど、美味しかったです。



コーヒーの香りがする中も、雰囲気があります。
シューマンが座った席を見つけてみんなで興奮でした。


ライプツィヒのシューマンハウスも、3年前来た時より新しくなっていて、見ごたえがありました。
ピアノコンチェルトの2楽章から3楽章に移る、あのファンタジーあふれる個所の自筆譜。


ライプツィヒ音楽院に向かう路の途中で楽譜屋さんに立ち寄ったり、
ゲヴァントハウスの1階にあるクラシック専門ショップで
CDやポスターをおみやげにして、大満足。
ホールからオケのリハの音が聴こえてきて、贅沢な気分でした。



 ライプツィヒ音楽院に通う、フルーティストのゆりさんに学校を案内してもらいました。
偉大な作曲家が教え、通った歴史のある大学。



ユリウス・クレンゲルさんを発見。作曲家で、ゲヴァントハウスオーケストラの首席チェリスト、そしてここライプチィヒ音楽院の教授もされた方です。音楽院に飾られているクレンゲルさんの使っていた使ったチェロを、現在受け継いで弾いていらっしゃるユルンヤコブ・ティムさんとその息子さんであるアンドレアスさんと、7月15日岐阜の大垣スイトピア文化ホールで演奏会を行います!聴くのが楽しみすぎます!私もここで弾くモーツァルトのコンチェルト、楽しみたいと思います。詳細は私のホームページinformationでhttp://ai-kayukawa.com/information/2012.html
二度とない組み合わせの素敵なプログラムです。

興味のある方は是非聴きに来てくださいね。





2012/06/22

Schumann国際コンクール

昨日ドイツから無事帰国しました。
今日はさっそく時差ボケでお昼は眠気と闘いつつ、大学で教えてきました。自分の研究(コンクール挑戦)に際しドイツにいた2週間分は休講を頂いたので、これから少しずつ補講です。来月は学生は実技試験が控えているので、私も出来る限り、学生と共に頑張ります!


  コンクール会場のNeueWeltホール

前回Zwickauツヴィッカウからブログを更新した通り、シューマン国際コンクールとツヴィッカウについて少し書きたいと思います。私はコンクールは一次、二次と進みましたが、その次のファイナル(オケとの共演)には進めませんでした。結果的には残念だったのですが、それ以上に得たものが大きく、行って良かったと思いました。今回は、新しい曲(初めて人前で弾く曲)も含めすべてのレパートリーを自分の力で仕上げ、先生なしで受けた初めてのコンクールでした。
大きな挑戦で、正直けっこう無茶をしましたが、もしこれでうまくいかなくてもすべて自分の責任。

一人で本当にどこまでできるのかを知っておきたかった

そして、好きな作曲家の曲を、その音楽を愛する人たちの前で、
どこまでも自分の意志と感性で弾いてみたかった

いずれは自分でやっていかなければいけないし、
それができる音楽家になりたいとずっと思っているから

準備をしている期間、それがどれだけ大変なことか、身をもって感じました。そして初めて行く土地で、一流の音楽家を前に、舞台で自分をさらけ出すことの厳しさをあらためて実感しました。

でも、それでも、
ピアノを弾くことをやめられないのです。


練習させてもらったツヴィッカウのRathaus市庁舎内のホール。
一般公開されている場所で弾くので、公開練習?のような形で、人が集まってきて聴いていたりするのですが、弾き終わってふと客席を見たときに、笑顔で何度もうなずいてくださったあのご婦人の顔が忘れられません。


結果後、それぞれ素晴らしいピアニストや著名な教授、音楽家の審査員の方々と、演奏についてたくさん話ができました。一人一人もちろん違った意見で、正反対の意見のこともあります。でも、ちゃんとその時書いた細かなメモを頼りに、その人の言葉で丁寧に話してくれる、その姿勢がこちらにとって、どれだけ勇気づけられるかわかりません。嬉しい意見もあり、またもちろん結果が出なかったときは、それなりの理由があります。自分が感じていることと聴いてくれた人の印象が、あまり違わないことがわかった時、確かな自信と、音楽を通して何かを感じてくれた人に出会えた喜びで胸がいっぱいになります。コンクールですから、それだけでは満足するに至らないのですが、
そういった交流からも、音楽性は育つと思うのです。



シューマンコンセルバトリウム音楽院の入口

ファイナルは5人のピアニストで、全員シューマンのピアノ協奏曲イ短調でしたが、
そのために各々の音楽がくっきりと浮かび上がってきて楽しんで聴けました。審査結果は、一目瞭然でした。シューマンの音が聴こえてきた人が上位入賞でした。
コンクール最後の日、同時に行われていた声楽(リート)部門の入賞者の演奏も聴きましたが、人の心に強く語りかけるリートの魅力を再発見し、心がふるえました。そして一緒に寄り添うピアニストの大変さも。いつかシューマンの歌曲、演奏したいです。


ツヴィッカウのシューマンハウスでこんなことをしてしまいました!クララの手とパチリ。



ミュージアムにはたくさんのシューマンに関する資料や
初版の楽譜、実際弾いたピアノ、写真など、なんだかぐっと身近に感じました。

一次や二次で聴いたピアニストでも、素晴らしい人は実際たくさんいたと思います。どんなコンクールでもきっとそう。でも、素晴らしい人は、必ずどこかで、認められるものだと思います。
続けることが、大事。今はまだ過程に過ぎないと思っています。



日本人のコンテスタントと、アイスショコラでひといき :)
左から夏美さん、亜沙紀ちゃん、私、
深沢亮子先生(恵理子ちゃんの先生で途中から聴きにいらっしゃいました!)、恵理子ちゃん


現地のお客さんに温かい拍手やコメントを頂けたこと、
コンテスタントでもあり、一生懸命自分と向き合い、音楽を愛する仲間に出逢えたこと、
それらすべてが、私の感性に良い刺激を与えてくれました。


次への力になったと信じてます。





2012/06/15

Zwickauより



随分更新に時間がかかってしまいましたが、みなさまいかがお過ごしですか?

私はドイツのzwickauツヴィッカウという街にしばらく滞在しています。ツヴィッカウは作曲家シューマンの生誕地。ここで行われている4年に一度のシューマン国際コンクールを受けています。 http://www.schumannzwickau.de/rsw_klavier_gesang_vorstellung.asp 私は、一次予選でメンデルスゾーンのプレリュードとフーガop.35-3、シューマンのエチュードop.10-2、ショパンのエチュードop.25-11、シューマンの暁の歌op.133を演奏して、無事に二次に進み、昨日二次予選のリサイタルプログラム、ドビュッシーのオクターブエチュード、グリーグのバラードop.24、シューマンのダヴィッド同盟舞曲集op.6を演奏してきました。今日結果が出て残念ながらファイナルには残れなかったのですが、コンチェルト以外に準備したソロレパートリーをすべて演奏できて、自分の音楽としっかり向き合えました。コンクールの結果は一喜一憂するものではないので、うまくいったときもそうでないときも、誠実に受け止めて成長していきたいと思います。今回の機会がなかったら、取り組んだり、楽譜を見る機会もなかったようなマイナーでも素敵な作品に接することができたのは大きな収穫でした。厳しい時間がまたさらに次のステップになると信じて、また新たな気持ちで頑張りたいと思います!

他のコンテスタントや、シューマン国際に関わる人たちとの出会いも、とても刺激的です。毎日、シューマンコンセルバトリウム(音楽院)や、シューマンミュージアムの中にあるホールなどで練習させてもらえて、先日はミュージアムに実際展示されているピアノにも触らせて頂きました。また、一次予選の最中に、審査員の一人balazs Szokolay先生のリサイタルがあって聴きに行ったのですが、リストとシューマン、素晴らしくて、こんな演奏家に聴いてもらえるんだと気を引き締めました。審査中に審査員やコンテスタントの前で演奏できる強靭な精神力も驚きでした。

ここでひとつでも多く、自分にとって新しいものを経験して帰国したいと思います。
また写真と一緒にアップしますね。










2012/05/02

葉山


みなさま、GWいかがお過ごしですか?

私は先日、葉山のお気に入りの場所、音羽ノ森ホテルで
家族みんなでゆっくり過ごしてきました。

     
        朝目覚めると、オーシャンビューが気持ちいい!




この朝食がいつも楽しみ。


 


この日は鎌倉に出掛けました。
鶴岡八幡宮に行ってお参りしたり、小町通りや裏道をぶらり散策したり。

都心から近いのに、時間の流れがゆるやかに感じるこの街が好きです。

あじさいの綺麗に咲くころ、また北鎌倉あたりに行きたいな。



恵理子とパチリ


鎌倉に来ると立ち寄るKIBIYAベーカリーさん。

クロワッサンとチョコパンとスコーンをおみやげに買って帰りました。





みなさま、素敵な連休を!