2012/04/05

the6th 楽興の時

桜がきれいで、心がふわっとする、今日この頃。皆様、いかがお過ごしですか?

ここ3日間、福岡に行ってまいりました。
infoでも告知していた、第6回楽興の時室内楽セミナー&演奏会に出演させていただきました。
在学中に室内楽を勉強できた時間はわずかで、帰国した時にモーツァルトのピアノカルテットを
演奏したのが本当に楽しくて、もっと室内楽を勉強したいと思ったのがきっかけです。
福岡にゆかりのある方々ばかりの中に、そんな動機だけでぽーんと一人飛び込んだ私ですが、
主催の中川さんをはじめ、ゲスト講師の篠崎さんや共演者の方々の懐の広さに助けられながら、今回いろいろ勉強させてもらいました。




1日、2日は初合わせ兼レッスン各1時間半、自分の時間はあっという間で、一日の大半を聴講していました。篠崎さん(愛称・まろさん)は、N響の第一コンサートマスター、なんて説明不要な方ですが、今回間近で聴いて、音楽は言うまでもなく、教え方がさすがだなあと思いました。
短い時間でコミュニケーションをとりながらアンサンブルをつくるのは容易ではないのですが、
共演者の音すべてに耳を傾け、ユーモアのある喩えで、奏者のイメージを一瞬で変化させる、
そんな瞬間に何度も出会いました。私はピアノ譜(すべてのパートが書かれている)を見ているのに、聴けていないところがこんなに、と思うことがしばしばありましたが、少しずつみんなで音楽を形にしていく作業は楽しい時間でした。

 ヤマハeサロンにて、聴講中

私が今回担当したのは、ドホナ―ニ作曲のピアノ五重奏op.1の1,2楽章。最初はドホナ―ニ??聴いたことない!と思ったのですが、実際弾いてみるととても魅力のある曲で、ブラームスが絶賛したのも納得。そして、これを機に聴いてみた作曲家本人の演奏というのが、驚異的にうまいのです。音が美しいとはこういうことを言うのです。さぞかし、この作曲家によるop.1の初演は素晴らしかっただろうと想像します。CDやYouTubeなどでも見つかるみたいなので、興味のある方は是非。




演奏会の当日の3日はG.P.と本番。嵐のような風で大変なお天気でしたが、お昼にはこの風の中、共演者のチェリスト市君に、あいれふホールの近くにある元祖長浜ラーメン屋さんに連れて行ってもらいました。とんこつは得意ではないのですが、ここのは見た目よりもずっとあっさりしていて美味しかったです。驚きの400円!



あいれふホールは心地よい響きの空間で、ピアノは良く鳴ってくれるのですが、その分、弦楽器とのバランスをとるのが難しかったです。G.P.は何事もなく調整し、さて本番。
まろさんに仕掛けられたとこが。。。

本番の即興性の大切さをものすごく感じた本番でした。

他にも福岡や九州各地から集まった若いピアニスト達が出演し、地元のお客さまのあたたかい拍手に包まれていました。



ソロとは違う耳を持つようで
実は、ソロにも密接につながっていること
アンサンブルは奥が深いです

精進したいと思います。


最終日、今回の滞在でお世話になった恵さんに、空港へ向かう途中
桜のきれいな場所に連れて行ってもらいました。水辺の桜並木を歩いて、心が躍りました!



福岡
ごはんは何食べても美味しいし
コンパクトで便利で活気のある街だし
あの「~とっと」のなまりはかわいい。

また来たいです





2012/03/26

しだれ桜コンサート


昨日、林陽寺のしだれ桜コンサート、無事に終わりました。
樹齢150年以上のこの立派なしだれ桜は、残念ながらほとんどがつぼみでしたが、
当日、花を咲かせたしだれ桜の枝を何本か運んでくださる方があり、華やかな舞台になりました。
また、林陽寺さんのご家族の団結力、あたたかな心遣いには、本当に頭が下がりました。

仏様の傍で演奏をし
コンサートの半ばに 御住職の法話
最後は会場の皆様と合唱

とても特殊で、貴重な経験をさせて頂きました。


お線香の香りのする本堂でリハを終えると、
御住職のお父様の書かれた天井画のあるお部屋に移り、お昼ごはんを頂きました。

炊き込みご飯、お味噌汁、菜の花の白和え、お客様にもふるまわれた焼餅の入ったおぜんざい。
どれもほっとする味で、美味しかったぁ。





演奏の合間に、少しお話させていただきました。
この日のプログラム、ドビュッシーの日本の文化からの影響についても触れました。


本堂にはたくさんのお客様が



コンサート半ばには御住職の法話。
興味深いコラボレーションでした!





お寺でピアノを弾くことは、私にとって初めての経験でしたが、
日本人にとって神聖な場所で演奏できることは幸せだと思いました。

ヨーロッパでは教会で演奏する機会がたくさんあって、とても新鮮でしたが、
お寺で演奏は、また違った新鮮さでした。




今回の演奏会の実現は、林陽寺さんの三女・ゆきゑとの縁がきっかけでした。彼女とは、お互い高校生の時に、毎日学校まで通うのに使っていた、今はもう無くなってしまった美濃町線の赤い電車で出会いました。通っていた学校も目指しているものも違うけど、何かピンと来るものがあったんでしょう。夢を語って、一緒に遊び、お互い留学してもずっと連絡をとり続けてきた、大切な友人です。

こうゆう縁からつながった今回の演奏会。
遊びにきたこともあったこの林陽寺で、たくさんの方と音楽が共有できたこと、
嬉しくて嬉しくて。
今つながっている“縁”を、これからも大切にしたいと思います。


見るとほっこりする、寺ムスメブログ、是非チェックしてみてくださいね。http://teramusume.blogspot.jp/


しだれ桜が咲いたら、寺ムスメに写真を送ってもらおうと思います。















2012/03/17

お誕生日 @ BEIGE Tokyo

昨日は、28回目のお誕生日でした。
大切な人からのお祝いメッセージや、久しぶりに連絡をくれた友人たちのやさしさに、
私幸せだなぁと実感しました。

みんな、ありがとう。

今年も精一杯、輝きます!



夜はBEIGE Tokyoに行ってまいりました。
銀座CHANELビルにある、アラン・デュカス氏のレストランです。
シャネルは、ファッション以上にその女性としての個性に魅力を感じます。



バースデーケーキは、CHANELファッションのキルティングモティーフをイメージしたケーキ。
淡い色が春らしくてかわいいですよね。
食べきれなくて、マカロンと一緒にお持ち帰り。


お誕生日の幸福感、まだまだ続きそうです。





2012/02/27

chopin歌曲


最近、ちょっと久しぶりにポーランド語を勉強しなおしました。
というのは、演奏会でショパン歌曲を歌いたいという歌い手さんから、ポーランド語を教えてほしいと言われたからです。音楽的にではなく、ポーランド語を教える経験は初めて。
わかる範囲でお手伝いできればと思いお引き受けしましたが、これは大変!



詩になっているポーランド語は、しゃべるのとはまた違った難しさです。単語の格変化や発音など、相変わらず難しくてしばらく辞書とにらめっこ。。。



でもこれを機に、ショパン歌曲を聴きなおしてみました。
ワルシャワ留学中よく聴いたショパン歌曲、
聴き始めたらなんだか懐かしくて、聴いていた時の気持ちや思い出がよみがえってきました。

ショパンの生前は出版されませんでしたが、作品74は17曲あり、それ以外にもショパンの弟子だった歌手ポーリーヌ・ヴィアルドが、マズルカを歌とピアノに編曲した作品(ショパンが認めたもの)などがあります。

今回聴いたCDは3枚、
・私の師エヴァ・ポブウォツカ先生がピアノ伴奏の、ナショナルエディション版の歌曲集(白色)。
Iwona Sobotka(S.) Artur Ruciński(Bar.) Ewa Pobłocka(Pf.)
・フォルテピアノで演奏しているNarodowy Instytut Fryderyka Chopinaのもの(黒色)。
Aleksandra Kurzak(S.) Mariusz Kwiecień(Bar.) Nelson Goerner(Pf.)
・HYPERION レコードのもの(3人の女性が表紙)。
Urszula Kryger(Ms.) Charles Spencer(Pf.)

どれもポーランド人なので言葉は綺麗。
また、上の二つはワルシャワの演奏会で聴いたことがありました。
ただ、ポーランド語と英語訳のついたものを見てみると、上の二つはほぼ同じですがHYPERIONのものはポーランド語も曲によって多少違い、とくに英訳は全く違い解釈がいろいろあって、興味深いなあと思います。

歌詞を理解して聴くと、今までなんとなく聴いていた音楽がびっくりするほど鮮明に、
なぜその音やリズム、ハーモニーになったか納得できたりします。
ピアノの作品はもちろん言葉がないので、音から作曲者の意図していたものなどを探していくのですが、歌い手さんにとって歌詞がどれだけ大切か、思い知らされました。

ああ、もっといろんな言語が日本語のようにわかったらなあ。
でもそれを知る過程もまた、楽しいのです。

まだまだ研究の余地ありですが、、、いつか私もショパン歌曲、演奏したいなあと思います。





2012/02/12

エンゼルクラシックス

 昨日のエンゼルクラシックス、無事終わりました。
演奏会に足を運んでくださった沢山のお客様、本当にありがとうございました!

東京から越後湯沢駅に着いた時、空気の冷たさと、すでに積もっている雪の多さにはびっくりしましたが、エンゼルグランディアに到着すると、ピアノのあるラウンジからは大きなゲレンデが見えて、カラフルなスキーウェアを着た人たちが思い思いに滑っていて、楽しそうでした。

この日の夜も、ラウンジの端から端までたくさんのお客様、
最前列には小さなお子さんもたくさん座って聴いてくれました。

今回エンゼルクラシックスに初登場の新見君、カンツォーネや闘牛士の歌で会場を湧かせてくれました。ソプラノの恵理子とバリトンの新見君の二重唱はモーツァルトのパパパやドニゼッティのドンパスクアーレ、いつもピアノを弾いていると二人の舞台での演技が見れないのが残念なのですが、客席から演技を見て笑ったり楽しんでくださっている雰囲気が伝わってきて嬉しかったです。


ソロではリストのラ・カンパネラを弾かせていただきました。
ピアノの高音部のトレモロとテーマのメロディーを弾く部分、
雪景色や厳しい寒さのイメージと何か重なる気がしました。
あたたかな音色というよりは透明感のある澄んだ音色を求めたくなる作品だなあと思っています。

お客さんにも参加してもらうコーナーでは、ブラームスのハンガリー舞曲の連弾作品に、新見君の指揮で、揺れ動く音楽に手拍子をつけて、、、一緒に楽しんでもらいました。

オペラやピアノソロの名曲、是非またコンサートホールでも
違った楽しみ方をしてもらえたらと思います。




最後にみんなでパチリ。
左から、中山さん、私、恵理子、新見君。

エンゼルグランディアのスタッフの皆様、共演者のみんな、そしてお客様、
ありがとうございました!








2012/01/30

美しい日本語のうた

昨日、二子玉川ライズ タワー&レジデンスのフォーラムラウンジにて、
“美しい日本語のうた”と題した演奏会をさせていただきました。

 小さなお子様から年輩の方まで幅広い層のお客様にお越しいただき、
音楽と共に、あたたかい雰囲気の午後のひと時を過ごせました。
ありがとうございました。


 演奏前の打ち合わせで、こんなかわいらしい!差し入れを頂きました。

二子玉川限定の、蜂の家さんのnikoどら。
もちもちして美味しかったです。

 リハの様子。



 普段は横向きのスタイルのピアノの演奏。
今回は弾きながらお客様の表情を見ることができて、会場の気持ちがより伝わってきました。


 

歌い手とピアニストの二人でつくる歌曲の世界は、奥が深いものです。
日本語の歌曲は、言葉の意味が自然と理解できるため、音楽の響きやニュアンスが、
外国語よりすっと入って来る場合が多いと思います。

短い詩の中には、哲学があり、ひも解いて行くと、
作曲家の音楽がクリアにみえてきてます。 

今回プログラムで取り上げた、山田耕筰の“からたちの花”は、まず歌詞を朗読をしてから
演奏するというスタイルをとってみたのですが、とても効果的でした。




 中田喜直の“夕方のおかあさん”は音楽の途中で出てくる
「 ごはんだよオ~ ごはんだよオ~ 」
のフレーズがとても印象的で、ほのぼのとしたあたたかい日常のひとコマが音楽になっています。

一度演奏した後、こだまのように繰り返すフレーズを
お客さまにも参加してもらうことにしました。
音楽のその部分にさしかかると
恵理子の「ごはんだよオ~」に続き、会場のみなさんいっせいに

大人の女性「ごはんだよオ」
おじいさま「ごはんだよう」
若いお父さん「ご飯だよ」
小さな子ども「ゴハンダヨ」

いろんな「ごはんだよオ」を返してくれて、素敵な瞬間になりました。
いろんな家庭のあたたかなフレーズを垣間見たような、そんな音楽になって、みんな笑顔。


ショパンの小品をトークと一緒に楽しんでいただいた後、恵理子のドニゼッティのアリアで終了。

最後に谷川俊太郎作詞、大熊崇子作曲の“じゃあね”という軽やかな曲を
アンコールで演奏させていただきました。


この演奏会のために ボランティアでお手伝いをしてくださった方々と、記念にパチリ。
主催の小田様、(演奏会中もカメラマンでいてくださいました)

本当にありがとうございました。







2012/01/27

生徒さん


凍えるような寒さが続いていますね。みなさま、お元気でお過ごしでしょうか?

日々、いろんなことを思ったり、悩んだり、楽しんだりしているのですが、なかなかブログでご報告できません。でもそんな中、このページを訪れてくださる方々、本当にありがとうございます。
これからも自分のペースですが、綴っていきたいと思っています。


最近、嬉しいことがありました。ピアノを教えてた生徒さんが、芸大付属高に合格しました。

受験に向かう生徒を持つ先生の気持ちが、ほんの少し、わかった気がします。
日に日に上達していく様子から私もエネルギーをもらい、
また教えることで、こちらがたくさん教わっています。

本当におめでとう。